ドメーヌ・ボー初ヴィンテージ
2021-03-26 10:00:23

新たに誕生したドメーヌ・ボーの初ヴィンテージワインが登場

新たなワイナリーのスタート



2021年3月31日、富山県南砺市に新たに誕生したワイナリー「ドメーヌ・ボー」が初めてのワインを全国で販売開始しました。このワイナリーは「Wine & Passion」をテーマに掲げており、未来の幸せを届けることを目的としています。代表取締役の中山氏は、地元の酒販店「なかやす酒販株式会社」で50年間の経営経験を持ちながら、社会貢献のためにワイン造りに挑む姿勢が印象的です。

地域への思いとサステナビリティ



中山氏は、70歳を迎えるにあたり、富山県を盛り上げるための決意を固めました。「ドメーヌ・ボー」の設立は、地域に根ざした取り組みとして注目を集めています。現在、12ヘクタールの畑に約27,000本のブドウが植えられており、2022年には18ヘクタールへと拡大予定です。この地域では過疎化が進んでおり、ワイナリーの設立によって新たに雇用が生まれるなど、地域経済への貢献が期待されています。

また、立野原地域は黄金の秋の風景から「コート・ドール」と名付けられ、農業と共存を目指す姿勢からも地域の魅力を引き出しています。アーティストを招いたり、ミニコンサートを行うなど、地域を芸術の郷として発展させる「立野原コート・ドール構想」も進行中です。

最先端技術と醸造の融合



ドメーヌ・ボーの最大の特徴は、最先端の技術を取り入れた「農業を科学する」アプローチです。ドローンとローバーを駆使し、AIを導入したシステムで農作業の効率化を図っています。例えば、ブドウの成育状況を把握するために、温度や湿度を測定するセンサーを利用し、データを5分ごとに収集しています。これにより、品質向上や鳥獣害対策が実現されており、スマート農業の考え方が色濃く反映されています。

また、醸造には日本酒の元杜氏の指導があり、自然との調和を大切にしながらリュットレゾネ(減農薬栽培)に取り組んでいます。使われる機器には、イタリア製の醸造システムやクロアチア製のステンレスタンクが用意され、未来的なワインの生産が期待されます。将来的には年間10万本の生産を見込んでいます。

初ヴィンテージと特別な味わい



3月31日には、初のヴィンテージワインとして6種類が登場しました。特に注目は、「ヘンシン(Henshin)」です。このワインは黒ブドウから白ワインを作る珍しい手法を用い、ピノ・ノワール100%から生まれました。春にふさわしい桜色の美しい仕上がりで、500本限定での販売となります。このワインは飲食店や特別な日のギフトとしても利用されているなど、その価値が期待されます。

また、地域のレストラン「L’évo」では、同ワイナリーのワインを使用したペアリングも行われ、特に「セシボン メルロー&マルスラン2020」に関しては高い評価を得ています。シェフによる繊細な調和が地元食材との相性を強調しています。これからの新しいワインのリリースも期待が高まります。

まとめ



ドメーヌ・ボーは、地域貢献や最先端技術の導入、そして豊かな自然を活かしたワイン造りで、今後の成長が楽しみなワイナリーです。これからもその美しいワインと共に、地域の活性化に寄与していくことでしょう。ワイン愛好者にとって、この新たな試みは注目に値するものとなっています。

会社情報

会社名
トレボー株式会社
住所
富山県南砺市立野原西1197
電話番号
0763-77-4639

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