医食同源を基盤にした新たな健康促進の試みとその意義

医食同源生薬研究財団設立の背景

2021年4月、東京都に一般財団法人医食同源生薬研究財団が設立されました。この財団は、医療費の削減を目指し、民間の視点から健康促進についての研究を行うことを目的にしています。設立者である雜賀慶二氏は、長年にわたって玄米に含まれる未知の栄養素が健康に与える影響を探る研究を行ってきました。

未知の栄養素とその可能性

日本では、玄米は多くの栄養素を含んでいるとされていますが、特に重要なのは陰性の未知の栄養素です。雜賀氏は、自らの実践を通じて、玄米を日常的に摂取した結果、数多くの病気が改善する事例を示しました。その結果、和歌山県内の企業の医療費が約60%も減少したというデータがあります。これは、長期にわたるヒト試験によって証明されたもので、医食同源の実践が個人の健康だけでなく、社会全体にも影響を与える可能性を示しています。

知識の共有と啓発活動

医食同源生薬研究財団は、医学的で客観的なアプローチからの研究だけでなく、活動の一環として講演やセミナーを通じた啓発活動にも力を入れています。特に、食事と健康との関係を広く知らしめることで、国民の健康意識の向上を図ります。これにより、誤った食事習慣を正し、健康の維持・増進を目指します。

具体的な研究方針

理事長の米井嘉一氏は、人口動態の変化、特に少子高齢化や未病の問題に対応するため、医食同源の原則に基づいた健康促進を提案しています。独自の研究および研究助成事業を実施し、全粒穀物の栄養的優位性を探求することが重要です。また、健康支援活動として、特定の群体に全粒穀物を支給し、その効果を調査するプロジェクトも計画されています。