CO2回収技術の革新
2023-10-10 10:10:02
革命的なCO2回収技術で気候危機に挑む新スタートアップの誕生
Planet Savers株式会社、期待される新たなCO2回収技術
起業の背景
2023年7月に設立されたPlanet Savers株式会社は、日本初のDirect Air Capture(DAC)技術を用いたスタートアップです。気候変動問題に立ち向かうため、同社は「2050年に年間1ギガトンのCO₂を回収する」という野心的な目標を掲げています。DACは、空気中の二酸化炭素を直接取り除く技術として注目されていますが、技術的に未成熟で回収コストが高いため、依然として普及が進んでいないのが現状です。
DACの課題と革新
DAC技術は高いコストが大きな障害となっています。現在、1トンのCO₂を回収するのに約1,000ドルが必要ですが、Planet Saversでは無機多孔質材料のゼオライトを利用し、回収コストを100ドル程度にまで引き下げることを目指しています。この革新的な吸着材と、それに最適化されたCO2回収装置の開発に取り組むことで、DACの商業化の実現を目指しています。
1stRoundからの支援
この度、Planet Saversは国内最大規模の起業支援プログラム「1stRound」に採択されました。このプログラムは、大学関連の優れた技術やアイデアを事業化するための多面的なサポートを提供します。資金支援に加えて、専門家によるアドバイジングや事業連携が進められ、迅速な事業開発を促進します。ディレクターの長坂英樹氏も、「高い回収費用を下げる可能性を評価している」と述べています。
気候変動への取り組み
Planet Saversの代表である池上京氏は、「気候変動を食い止め、次世代に美しい地球を残すというミッションを持っています」と語ります。同社はDAC技術を駆使することで、環境に優しい未来を実現するための取り組みを続けています。
大学連携とエコシステムの構築
「1stRound」は、特に大学と企業の連携を強化するために設立されたプラットフォームです。過去の採択企業の資金調達成功率は90%以上で、企業との協業も増えています。このような成功事例を参考に、Planet Saversも新たなビジネスモデルの展開を図り、技術革新を進めていきます。
未来への展望
来る2050年に向けて、Planet SaversはDAC技術を社会に実装し、CO2排出量をネットゼロにする実現を強く目指しています。この技術が普及すれば、地域経済の活性化や新たな雇用創出にもつながり、持続可能な社会の実現に貢献することでしょう。
今後の進展が期待されるPlanet Savers株式会社の活動に、ぜひ注目してください。
会社情報
- 会社名
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Planet Savers株式会社
- 住所
- 渋谷区神宮前6丁目23−4 桑野ビル 2階
- 電話番号
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