アンリツの技術論文誌『アンリツテクニカル』第101号が発刊
2026年3月、アンリツ株式会社(社長:濱田 宏一)は、技術論文誌『アンリツテクニカル』の第101号を発刊しました。本号では、アンリツの核となる"はかる"技術を起点にした多様な研究成果が取り上げられています。特に通信計測や食品・医薬品の品質検査、先端材料やデバイス技術、AI・セキュリティ、EVパワートレイン評価、さらには計測アプリケーションの開発基盤に関する最新の成果が網羅されています。
技術の未来を見据えた特別講演も収録
本号には情報通信研究機構(NICT)の原井洋明様による特別講演録が含まれており、次世代通信技術である6Gをテーマにした内容が展開されています。これにより、テクノロジーの進化とその医療・生活に与える影響が未来の視点から紹介されています。技術の発展が、未来の社会にどのような変革をもたらすのか、非常に興味深い内容です。
幅広い分野をカバーする研究成果
具体的な論文内容としては、次世代eCall(緊急通報システム)の試験ソリューションについて触れています。2026年1月から欧州で義務化されるNG eCall型式認定に対応した試験ソリューションを提供することで、自動車の安全性向上に貢献しています。また、Hybrid eCallにも対応しており、業界初のEN18052:2025基準を満たす試験が行える点が強調されています。
AIの分野では、画像認識技術が注目されています。この技術は、医療や品質検査といった精度が求められる分野での活用が進んでおり、ただ単に精度を追求するだけでなく、その解釈性や信頼性も評価する新たな観点が示されています。特に、説明可能AI(XAI)や不確実性の定量化といった実応用に即した技術が紹介されています。
省力化を目指したX線検査機の開発
新たに開発されたX線検査機は、最新のX線検出器と画像処理技術を活用し、省人化・省力化を進めています。この検査機は高感度かつ低誤検出を実現し、検査準備の効率化を図ることができる点が特筆すべき特徴です。食品工場における品質確保の強化を目的としています。
EVパワートレイン評価における技術的進展
近年の脱炭素化の進展も受け、アンリツはEVパワートレイン評価において「Power HIL」というシミュレーション技術を実証しました。これにより、実車の完成前でも実際のパワートレイン性能を評価できる仕組みが整っており、開発の効率化やコスト削減、実車評価における手戻りを減少させることが期待されています。
定期的な知識の共有を推進
この『アンリツテクニカル』は、社内外の研究者や技術者との知識を広く共有し、さらなる技術交流や新たな価値の創出を目指しています。今後もこのような技術論文誌を通じて、業界内での発展が続くことを期待しています。
全ページのダウンロードやアーカイブも可能であり、技術に関心がある方々にとって、有用なリソースとなるでしょう。