脱炭素社会の実現を目指す共同ビジネスコンテストが開催
グローバルな環境問題に取り組む「Earth hacks株式会社」は、9月20日から27日の5日間、東京都内で脱炭素をテーマにしたビジネスコンテスト「デカボチャレンジ2024 Summer」を開催しました。このイベントは、企業や自治体と現役大学生が共創し、脱炭素社会に向けた新たな事業を模索する機会を提供しています。
ビジネスコンテストの新たな試み
今回のコンテストには、アサヒビール株式会社、味の素AGF株式会社、京都府、そしてLINEヤフーなど、日本を代表する企業と自治体が参加。参加学生たちは、企業から提示された共創テーマに基づいてアイデアを提案し、社員とともに実現可能性の高いプロジェクトを構築していく形が特徴です。これにより、学生たちの独自の視点を企業に取り入れることができ、生成されるアイデアは多様性に富んでいます。
審査を経ての受賞チーム
最終日には、決勝に進出した10組の学生チームがプレゼンテーションを行い、審査員による厳正な審査の結果、アサヒビールチームが「審査員大賞」を受賞しました。このチームは、Z世代にビールの魅力を伝えるためのサステナブルな飲みきりサイズの缶に関するアイデアを発表し、参加者からの強い支持を集めました。
「チームメンバーとのビール愛を語り合った貴重な5日間でした。初めてビールを味わった頃から自分の成長を感じながら、今後も楽しみたい」と喜びを表現したメンバーのコメントは印象的です。
また、「学生大賞」を受賞した京都府チームは、紙のリユースをテーマにしたユニークな脱炭素キャンペーンを提案し、地域活性化に貢献する新たなアイデアとして高く評価されました。「まさか自分たちが選ばれるなんて思っていなかったので驚きました」との声もあり、熱心な取り組みが実を結びました。
審査員による総評
審査員として参加した専門家たちは、各チームの提案を「インパクト」「フィジビリティ」「顧客観点ユニークネス」といった観点から厳正に評価しました。総評を行ったEarth hacksのクリエイティブディレクター清水氏は、参加者に向け「クリエイティブな発想を持ち帰り、新たな挑戦に挑んでほしい」と述べ、アイデア創出に取り組むことの楽しさを強調しました。
参加企業・自治体の役割
本コンテストには多様な企業と自治体が参加し、それぞれが独自の共創テーマを設定。たとえば、アサヒビールは「Z世代が主体となる楽しい生活文化の創出」をテーマにしたり、味の素AGFは徳之島コーヒーの魅力をZ世代にアピールする方法を模索しました。これらの取組は、参加企業自身にも新たな気づきをもたらし、その後の事業戦略に活かされています。
近年、脱炭素に関する意識が高まる中、Z世代が発信する新たなアイデアは、企業戦略においても重要な役割を果たしています。これにより、企業と学生の双方向の学びが生まれ、新しい社会の構築へとつなげられていくでしょう。
次回への期待
「デカボチャレンジ2024」は、これまでの成功を基に次回へと期待が寄せられています。脱炭素社会の実現に向けた具体的な行動が求められる中で、こうした共創型のプラットフォームがますます重要になってくるでしょう。参加学生たちの革新的なアイデアと情熱が、未来の持続可能な社会に向けて大きな一歩となることを願っています。