三井不動産リアルティが自動議事録AIを導入し業務効率化を達成！

三井不動産リアルティがAI音声議事録サービスを導入

三井不動産リアルティ株式会社が、PKSHA TechnologyおよびPKSHA Infinityと協力し、AI音声議事録サービス「YOMEL」の導入を開始しました。この新しいサービスの導入は、営業現場の業務効率を大幅に向上させ、顧客サービスの質を高めることを目的としています。

背景：非効率な手作業の改善に向けて

三井不動産リアルティのリテール事業本部プロジェクト営業部では、都心やリゾート物件の企画・販売を担当しています。営業担当者は顧客との商談内容を手作業でエクセルに記録しており、このプロセスには多大な時間と労力がかかっていました。手入力のため、多くの営業担当者が本来の商談に集中できず、顧客との認識のズレや情報の蓄積も課題となっていました。

このような問題を解決するため、AI音声認識技術を活用した「YOMEL」の導入が検討され始めました。「YOMEL」は、自動で商談内容を音声からテキストに変換し、議事録を作成します。これにより、営業現場の生産性向上と顧客サービスの質を高めることが期待されています。

導入の決定：高精度な認識と使いやすさ

実際の導入に際して、プロジェクト営業部の8つのグループで「YOMEL」のトライアルを実施しました。このトライアル期間中に、「YOMEL」が直面していた複数の課題を同時に解決できることが確認され、わずか3日での本格導入が決定されました。

特に評価されたのは、商談内容を高い精度でテキスト化できる音声認識技術と、ユーザーインターフェースの使いやすさです。スマホアプリからも簡単に利用でき、ログ管理画面の操作性も高く評価されました。これにより、営業現場では手動での商談ログ作成が不要となり、議事録作成業務にかかる時間は大幅に短縮されることが見込まれています。

効果：業務効率化と情報共有の促進

「YOMEL」の導入後、営業担当者からは「エクセルへの手入力が不要になり、作業が一瞬で終わるようになった」との声が上がっています。今後は議事録作成業務の50%の削減が期待され、大きな成果が上がる見込みです。また、商談内容が正確に記録されることにより、顧客との認識のズレを防ぐ効果も期待されています。

さらに、商談ログが一元的に管理されることで情報共有が促進され、組織全体の知識活用が進むことで、将来的には高パフォーマンスの営業ノウハウが全社で共有されることになるでしょう。

今後の展望：営業スタイルの改革

今後は、三井不動産リアルティの営業部門全体で「YOMEL」を定着させ、業務を「書く」から「話す」にシフトさせる新たな営業スタイルの確立を目指します。この取り組みによって、さらなるデジタルトランスフォーメーションが推進されることでしょう。PKSHA Technologyは「YOMEL」をはじめ、他の様々なソリューションを通じて、未来の働き方をより良いものにしていく考えです。