2024年8月7日、東京医科歯科大学病院にて、新たに個室型ワークブース『テレキューブ』が設置されることが発表されました。これは国立大学法人東京医科歯科大学、三菱地所、テレキューブサービス株式会社の協力により実現したもので、病院を訪れる患者や来訪者のオンライン会議や電話業務を行うためのニーズに応えるものとなっています。
コロナ禍を経て、私たちの働き方や作業環境は大きく変化しました。一昔前は職場での対面が当たり前でしたが、リモートワークが普及する中、オンラインでのデジタルコミュニケーションが日常となっています。この流れの中、テレキューブは特に重要な役割を果たすことになり、今や多様な利用シーンにおいて欠かせない設備となっています。
新設されたテレキューブは、入院中の患者や外来患者だけでなく、病院内での待機時間を利用する家族や友人、また訪問するビジネスパーソンに向けて提供されます。個室環境が整っているため、気軽に電話やWEB会議を行うことができ、時間を有効に使うことが可能です。これにより、患者やその関係者は病院にいる時間をより有意義に活用することができます。
テレキューブの設置場所は、東京医科歯科大学病院のC棟1階屋内コンコースで、利用は平日午前7時から午後9時まで可能です。設置されるのは1人用のブースが2台で、計500台を超える個室型ワークブースが公共の場に展開されている中で、医療機関での設置は初の試みとなります。
テレキューブサービスは、今後も様々な施設での展開を視野に入れ、テレワークやオンライン会議に必要な個室空間を提供する計画です。すでに東京都や神奈川県、さらには大阪府や名古屋市でもサービスを拡大しています。今回の取り組みを通じて、患者や来院者の利便性向上とともに、医療機関との更なる連携を進めていく意向です。
さらに、東京医科歯科大学と三菱地所は、すでに不動産活用に関する協定を締結しており、今後はオープンイノベーション拠点の共同運営などを進める予定です。2024年10月には東京医科歯科大学と東京工業大学が統合され、新たな『Science Tokyo』が誕生すると発表されています。この統合により、医療と科学の分野で革新を追求し、地域社会に貢献する新しい価値創造が期待されています。
テレキューブは、静かな環境で安心して作業ができる設計がなされており、必要な業務やコミュニケーションを効率よく行うための最適なスペースです。その設置が新たに行われたことは、今後の働き方の変革にも影響を与えることでしょう。この新しいワークブースが、病院を訪れる全ての方々にとってより良い環境づくりに寄与することを願っています。