大阪の酒蔵を支えよう!日本酒の陣第二弾
日本酒の魅力を再発見するためのプロジェクトが、大阪で再始動します。「日本酒の陣」と題されたこの取り組みは、今や日本国内での飲酒スタイルに変化が起き、日本酒離れが進行する中で、現地の酒蔵を支援することを目的としています。大阪の9つの酒造を飲み比べることができる日本酒セットが登場し、クラウドファンディングを通じてサポートを募っています。
条件は厳しさを増している酒蔵事情
新型コロナウイルスの感染拡大から数年経過した今、酒蔵経営は依然として厳しい状況です。日本酒の出荷量は、昭和48年をピークとして年々減少し、令和2年にはその量がピーク時の約3割まで落ち込んでいます。また、大阪にはかつて60軒以上の蔵元があったものの、今では酒造りを続けているのは僅か13軒となりました。日本酒の消費が減少する一方で、酒蔵の数も減少の一途をたどっているのです。
大阪の地酒の魅力を再発見
大阪地域には、江戸時代から続く「上方摂河泉」と呼ばれる酒造文化が根付いています。多様な風土から作られた酒は、かつて「天下の台所」として名を馳せました。しかし、現在では隣接する兵庫県の灘五郷に比べ、その知名度は低いのが実情です。このプロジェクトを通じて、参加者には大阪の酒蔵を知ってもらう良い機会となるでしょう。
プロジェクト主催者の熱い想い
このプロジェクトの発起人である株式会社BUG SOLUの井關拓史氏は、以前にも日本酒の飲み比べプロジェクトを成功に導いた経験を持っています。井關氏は、「以前のプロジェクトで多くの支援を受けたが、依然として厳しい状況が続いている。大阪の酒蔵がさらに減少しないよう、日本酒を楽しんで支援してほしい」と熱く語ります。
日本酒の陣詳細
このクラウドファンディングは2023年2月13日から3月19日まで実施され、目標額は750万円。参加する酒造は9社あり、各社の特徴を引き立てた日本酒が勢ぞろいしています。例えば、1810年創業の「寺田酒造」では、香りと旨味を大切にした酒造りが行われています。また、江戸時代から続く手作りのスタイルを守る「浪花酒造」など、それぞれの酒蔵のこだわりが光ります。
参加酒造一覧
- - 寺田酒造 (岸和田市) - 昔ながらの丁寧な醸造
- - 壽酒造 (高槻市) - 飲みやすい旨口の酒造り
- - 浪花酒造 (阪南市) - 心を込めた手作り
- - 清鶴酒造 (高槻市) - 過去の製法を重視
- - 北庄司酒造店 (泉佐野市) - 質重視の酒造り
リターンの内容
支援者には、300mlの瓶が9本セットになった飲み比べセットが贈られます。これにより、さまざまな日本酒を楽しむことができ、支援しながら大阪の酒文化を体験することができるのです。2023年3月下旬には配送予定です。このプロジェクトに参加することで、皆さんも大阪の酒蔵を持続可能な形で支援することができます。
みんなで大阪の名酒を楽しみながら、地元の酒蔵を応援しましょう!