日本発のSTEM教育プロジェクトがウズベキスタンで進行中!
株式会社IGSは、アジア開発銀行(ADB)と東アジアASEAN経済研究センター(ERIA)と連携し、STEM教育の効果を国際比較するプロジェクトを実施しています。今回は、ウズベキスタンでの新たな取り組みについてお伝えします。
プロジェクトの背景
近年、教育界ではSTEM(科学、技術、工学、数学)教育が注目を集めています。特に、探究型学習は生徒の非認知能力や数理科学的スキルを育むための有効な手段とされています。このプロジェクトは、これらの学びをウズベキスタンの教育システムに取り入れ、国際的な課題解決に向けた能力を子どもたちに授けることを目的としています。
ウズベキスタンでの取り組み
2025年2月、IGSはウズベキスタンにおいて、約350名の中学生・高校生を対象に「Ai GROW」と「数理探究アセスメント」を実施しました。この取り組みは、現地の協力校8校で行われ、探究型学習の重要性を教師たちに伝えるという目的もありました。各教科への探究型学習の導入をテーマにしたワークショップでは、約30名の教師が集まり、実践的な手法についてディスカッションしました。
このワークショップは、カンボジアでの成功に続く形で開催されたもので、参加者たちは教科における探究型学習の効果的な導入方法について意見を交わしました。非認知能力や問題解決能力は、将来の社会で活躍するうえで重要なスキルとして、どのように育まれるのか、大いに議論の余地があります。
プロジェクトの意義
本プロジェクトの意義は、ただ単に知識を教えるのではなく、批判的思考や創造力を育むことにあります。STEM教育は、国際的な競争力を高めるために必要不可欠であり、IGSは各国の最善の実践を適用しながら、教育の質を向上させることが重要と考えています。
IGSが提供する「Ai GROW」とは、生徒の非認知能力を測定するためのツールであり、相互評価の仕組みを取り入れて生徒の強みを可視化します。さらに、数理科学的な考え方を育む「数理探究アセスメント」は、探究力を確認し成長につなげるために設計されています。
今後の展望
IGSは、ウズベキスタンでの取り組みを踏まえ、他のアジア諸国への展開も視野に入れています。今後は、児童・生徒のスキルの変化を測定し、より質の高い探究型学習の普及を進めたいと考えています。これにより、世界中の子どもたちがより幸せな人生を切り拓くために必要な能力を育むことができると信じているのです。
まとめ
ウズベキスタンにおけるIGSの取り組みは、STEM教育の普及と探究型学習の重要性を広めるための大きな一歩です。国際的な教育改善に寄与するこのプロジェクトが、将来の世界を担う子どもたちの力となることを願っています。今後の展開にも注目していきたいと思います。