東洋エンジニアリング、ブラジルFPSOプロジェクトを受注し新たな進展
東洋エンジニアリング株式会社(TOYO)の関連会社であるOffshore Frontier Solutions Pte. Ltd(OFS)が、三井海洋開発株式会社(MODEC)からの発注を受け、ブラジルのシェル社向けGato do MatoプロジェクトにおいてFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)のEPCI業務を担うこととなりました。このプロジェクトは、OFSにとってMODECからの3件目の受注となり、その影響力を更に広げるものです。
このGato do Matoプロジェクトは、OFSが新しいFPSOを設計、機器を購入し、それを建造するという総合的な業務を行うものです。特筆すべきは、この新型FPSOが日量12万バレルの石油を生産できる能力を持ち、250年にもわたって操業可能な設計となっている点です。このFPSOは、ブラジル・リオデジャネイロの南方約200km、水深約2,000mの海域に設置される予定です。
OFSは2022年8月にTOYOとMODECとの合弁で設立され、FPSOのEPCI事業を担うエンジニアリング企業です。TOYOの出資比率は35%であり、この新たな受注を通じて、グローバルなエンジニアリング分野での地位を強化しています。
TOYOは1961年に設立され、以来60ヶ国以上にわたる顧客に対してエンジニアリングサービスとプラント建設を提供してきました。特に化学肥料の分野に始まり、石油化学、資源開発、発電といった多様な分野へと事業を拡大しています。良質な技術と持続可能な社会の実現を目指すこの企業の熱意は、今回のプロジェクトにも活かされています。
OFSの担当するFPSOには、最新の技術を駆使した次世代ハル(NGH)が採用され、25年の設計寿命に対応しています。このことは、厳しい海洋環境においても高い性能を発揮し、未来を見据えた持続可能な開発を実現する一環として重要な役割を果たすでしょう。
また、今回のプロジェクトの完工予定は2029年であり、それに向けてスタッフや技術者たちが一丸となり、高い品質での実施を目指して進んでいます。これによりOFSは、エネルギー業界において地域社会や経済に貢献する機会を得ると共に、技術革新や環境に優しい解決策を進めていくこととなります。さらに、失敗を恐れず新しい挑戦をする姿勢は、これからの国際的なエンジニアリング業界においても注目に値するものです。
このプロジェクトは、OFSが持つ専門性や経験を活かしながら、世界の持続可能な発展に寄与することを目指すものであり、その一端を担っていることに誇りを感じています。今後の進展にも乞うご期待です。
会社情報
- 会社名
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東洋エンジニアリング株式会社
- 住所
- 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目1番地 幕張テクニカルセンター
- 電話番号
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043-274-1000