長崎港で生まれ変わるクルーズ観光の未来
長崎市に位置する長崎港は、日本国内で有数のクルーズ船寄港地としての地位を確立しています。2023年には全国で選ばれるクルーズ寄港地の中で第2位に輝くなど、多くの外国人観光客が訪れる場所となっています。しかし、長崎港にはいくつかの課題があり、「英語ガイドが不足しているため」に県外からガイドを呼び寄せる必要があったり、日帰りクルーズ客に向けた情報発信の不足が指摘されていました。これに対し、長崎港の魅力をさらに高めるための取り組みがスタートしました。
新たな取り組み「クルーズ観光促進事業」
公益社団法人日本観光振興協会と一般社団法人長崎国際観光コンベンション協会が連携し、「クルーズ観光促進事業」が始動。これにより、長崎港では「英語ガイドツアー」と「スマート観光」という二つの新サービスが展開されます。これらの施策は、外国からのクルーズ客を受け入れる環境を整備し、彼らにとってより魅力的な経験を提供することを目指しています。
英語ガイドツアーの開設
新たに立ち上げられた英語ガイドブランド「Nagasaki Crew」は、長崎を深く愛する24名の地元ガイドによって運営されます。応募条件として最も重視されたのは、長崎への情熱です。選ばれたガイドたちは、地元を知り尽くしているため、歴史や文化をリアルな視点で紹介することが可能です。この英語ガイドツアーは、クルーズ客が旅客ターミナルで当日申し込みできるようになっており、欧米系クルーズ船の入港にあわせてツアーブースが設置されます。また、Nagasaki Crewのガイドツアーは、
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スマート観光の導入
スマート観光の新設計は、外国人クルーズ客に向けて手軽に長崎を楽しむための情報提供を行います。この取り組みでは、クルーズ客専用の英語Webページを新たに開設し、観光客が「長崎で何をしたいかわからない」といったニーズに応える情報を集約しています。ターミナルの混雑を緩和し、観光の選択肢を増やすことが狙いです。また、船上からアクセスできる大型QRコードを岸壁に設置し、クルーズ船が入港した際の時間を活用して観光情報をスピーディに提供できるようにしました。紙媒体ではなくWeb媒体の導入により、手荷物の少ないクルーズ客に利便性を提供します。最新情報は
こちらのページから確認できます。
まとめ
日本財団の助成を受けて進められているクルーズ観光促進事業は、長崎港のさらなる発展を目指し、クルーズ客にとって魅力的な観光体験を提供するものです。長崎港の新しい挑戦が、観光業界の未来を明るく照らすことでしょう。これからの長崎のクルーズ観光にご期待ください。