新時代のEV充電を変える「Ella」
株式会社ジゴワッツがこのたび発売した多機能EV用普通充電器「Ella」は、世界初のブロックチェーン接続に対応した充電器として注目を集めています。この製品は、充電インフラの整備が進む中で、EVの利便性向上を目指して開発されました。
発売の背景
自動車メーカーや地域の自治体が急速充電設備の設置を進める中で、長距離移動も以前より安心感が増してきました。最近登場した航続距離500kmを誇るEVは、長距離ドライブに対する不安を大きく軽減しました。しかし、急速充電には1回あたり約30分が必要であり、同一地点に多くの充電器を設置できない現実から、充電待ちが発生する問題があります。このような状況では、EVは内燃機関車と比較して十分な利便性を提供できないと言えます。
それを解決するためには、駐車中に充電できる普通充電器の普及が重要でした。その結果開発された「Ella」は、取り付け場所を選ばず、事前の設定なしで使用できる認証システムを組み込んでいます。さらに、この充電器がブロックチェーンに接続されることにより、ドライバーが支払った料金を低コストで還元することができます。家庭や職場でのプライベート利用時には、認証や課金の必要性を省くことも可能です。
「Ella」の実現する新たな充電体験
1. 独自の認証課金基盤の構築
「Ella」にはWi-Fi接続モジュールやオプションの3Gモジュールが搭載されており、直接 Ethereumネットワークと接続し、トランザクションの確認が可能です。これにより、設置者は自分だけの認証・課金システムを構築できます。
2. スマートフォンアプリ利用の認証機能
充電器はコンパクトな筐体に認証機能を組み込んでおり、従来のカーシェアリング用スマートロック向けの技術基盤を活用しています。これにより、ユーザはWi-Fiや3G対応なしでも認証や課金が行えます。
3. 家庭用ガレージへの設置の容易さ
「Ella」は、従来の家庭用コンセントと同じ83.5mmピッチの取り付け穴を備えており、市販の給電ポールや既存の壁コンセントに設置することができます。
製品概要
「Ella」の製品名は、「エラ」と読み、希望小売価格は税込み121,000円。発売日は2018年1月12日で、出荷開始は2018年9月21日からとなります。サイズは128x80x85mm(突起部ケーブル含まず)、最大出力は4.8kW(国内仕様は3.2kW)です。通信機能にはBluetooth Low EnergyとWi-Fi (IEEE 802.11b/g/n)が搭載されています。
会社情報
「Ella」を開発した株式会社ジゴワッツは神奈川県藤沢市に本社を構え、2014年に設立された企業です。資本金は150万円で、代表者は柴田知輝氏です。主に電気自動車用充電器の製造や認証システムの開発運営を行っています。詳細は公式ウェブサイト(
ジゴワッツ)をご覧ください。