日本の災害対策に新たな一手が投入されました。モバイルバッテリーのシェアリングサービスである「CHARGESPOT™」を手掛ける株式会社INFORICHが、一般社団法人日本消防防災UNITE機構が展開する移動式防災キッチンカーにこのシステムを初めて設置することを発表しました。この取り組みは、災害時の充電問題を軽減することを目的としており、全国各地のイベントでも利用者に安全で便利な充電環境を提供します。
まず、近年キッチンカーの数は着実に増加しています。東京都内にはすでに約6,800台のキッチンカーが運営されており、活動が活発化しています。内閣府や厚生労働省もこの流れを受けて、災害時におけるキッチンカーの有用性を強調しています。特に、UNITE機構が推進する消防車型の防災キッチンカーは、被災地での食事提供だけでなく、複数の機能を有する移動式拠点としても注目を集めています。
この新しい取り組みの背景には、災害時の情報収集や家族との連絡手段としてのスマートフォンの重要性があります。充電インフラの確保は、これらのニーズに応えるために極めて重要であり、今回の「CHARGESPOT」の設置により、日常使用から災害時のインフラ提供へと役立てることができるとしています。
設置される「CHARGESPOT」は10スロットタイプで、さまざまなイベントに参加しながら充電ニーズをサポートします。具体的には、2025年秋には新宿のクリアソンイベントや流山市民祭り、千葉大学の学祭、さらには成田市の消防イベントなどに出店予定です。
防災キッチンカー自体は、アメリカの消防車をモチーフにしたデザインを特徴としており、地域のイベントやスポーツイベント、祭り等で積極的に活動しています。これによって、地域住民に防災の重要性を広めるとともに、防災ワークショップや防災関連のコンテンツも提供しており、子供から大人まで楽しみながら学ぶ機会を提供しています。
また、UNITE機構は日本キッチンカー経営審議会と連携し、災害時に被災地での支援を可能とする体制を整えています。普段は地域での講演会やイベントも行い、エンターテイメントの要素を取り入れることで、地域との絆を深める活動を展開しています。
一方で、シェアリングサービス「CHARGESPOT」は日本国内での利用が広がり、47都道府県に約55,000台のバッテリースタンドが設置されています。ユーザーは専用アプリを使えば簡単にレンタル可能となっており、グローバルに展開するなど、急速にその範囲を広げています。
このように、INFORICHの「CHARGESPOT」とUNITE機構の防災キッチンカーとのコラボレーションは、今後の災害時支援の新たな形を示唆しています。災害時の機能的な支援と普段のイベント活動の両面から、地域住民にとって重要なインフラを提供し続けるこの取り組みは、今後ますます注目を集めることでしょう。