未来を担う10代に向けたジェンダー教育
株式会社ポーラが、未来を創る若者たちに向けた新たな取り組みを発表しました。今年のテーマは「男女間の賃金格差」。本冊子は、10代がジェンダー平等や差別のない社会を考えるきっかけとなることを目的として制作されています。
教育現場での反響
2022年から始まった「10代のためのジェンダーの授業」冊子は、毎年制作されており、全国の約3万の小・中学校に寄贈されます。教育の現場では、特にジェンダー平等教育が求められており、多くの学校や自治体からの問い合わせが相次いでいます。この冊子は様々な授業やキャリア学習に活用され、さらには関連するイベントも行われています。
ジェンダーすごろくの導入
今年の冊子では、賃金格差をテーマにした新しい試みとして「ジェンダーすごろく」が導入されています。このゲーム感覚のツールを通じて、読者は賃金格差の解消が難しい理由を理解し、性別による思い込みに気づくことができます。また、賃金格差に関しての4つのヒントも掲載されており、考えを深める手助けとなっています。
無料イベントの開催
8月1日には、一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所が主催する無料のイベント「ハットニャール博士の研究所2025」が開催されます。このイベントでは、アンコンシャスバイアスに気づくための授業も行われ、若い世代に重要なメッセージを伝えることでしょう。
授業の実施事例
和歌山市立和佐小学校では、講義の一環としてこの冊子を利用し、「人権学習」の時間に授業参観を実施しました。具体的な授業リポートが公開されており、教育現場での実践的な利用法が広がりを見せています。このように、ポーラの取り組みは、全国の教育機関で活発に展開されています。
監修者について
この「10代のためのジェンダーの授業」冊子は、ジェンダー専門家である斎藤万里子氏によって監修されています。彼女は国連での経験を持ち、現在はNPOや国際機関で幅広く活動しています。斎藤氏は「誰もが能力と個性を発揮できる社会をつくるために」という想いのもと、冊子の内容を監修しました。
まとめ
ポーラによるジェンダー教育の取り組みは、10代にとって非常に重要な学びの場を提供しており、今後も日本社会におけるジェンダー平等の推進に寄与することが期待されます。この冊子を通じて、未来を担う世代が性別による無意識の思い込みを理解し、より良い社会を作る一助となることを願っています。