舞鶴市が「KANSAI DX AWARD 2026」金賞受賞
2026年の「KANSAI DX AWARD」にて、京都府舞鶴市が自治体部門で金賞を獲得しました。この賞は、関西エリアにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の優れた実例を発見し表彰することで地域のデジタル改革を加速することを目的としています。舞鶴市は、その初代受賞者として選ばれ、その業務改革の成果が高く評価されました。
金賞受賞の経緯と評価のポイント
舞鶴市の受賞は、DXを全庁的に推進していることが大きな要因です。審査委員は、人口減少や職員不足といった共通の課題に対し、デジタル技術を活用して行政運営の変革を実現した点を評価しました。また、業務を効率化することで生まれたリソースを住民サービスの改善へ還元し、持続可能な運営体制を構築していることも評価されました。舞鶴市の取り組みは全国の自治体のDXを先導するモデルとして注目されています。
舞鶴市のDX取り組み概要
舞鶴市では「日本一働きやすい市役所」を目指し、業務環境を大きく変革しました。具体的には、全職員にChromebookを配布し、Google Workspaceを活用したフルクラウド環境を実現。ゼロトラストセキュリティモデルに基づく安全な業務基盤を整え、わずか8か月で全面移行を完了しました。この施策によって5年間のIT予算で約6億円の削減に成功し、「1日82分、年間328時間」の創出時間を実現しました。
職員が自ら業務改善を進めるカルチャー
舞鶴市では、職員が主体となって業務改善を行うための「kintoneカフェ」を定期的に開催しています。また、FAQチャットボットの導入により、電話での問い合わせを原則禁止にすることで、職員が自分の業務を改善する意識を持つ文化を醸成しました。
蓄えた時間を市民サービスに還元
創出された「328時間」は市民への応対や専門的な業務に充てられています。例えば、消防本部では現場職員が自らアプリを開発し、年間550時間の事務作業を削減し、その余った時間を「救助訓練」に利用するなど、公務員の役割を本来の姿に戻す改革が進められています。
地域社会への波及効果
舞鶴市では他の自治体からの視察の受け入れや、業務改善のための全国大会「kintone舞鶴CS」の主催、赤れんがパークでの「まいづるDXフォーラム」の開催など、全国への情報発信も行っています。これにより、蓄積したノウハウを共有し、全国の自治体のデジタル化を後押ししています。
政策推進部のコメント
舞鶴市のデジタル推進課長は「今回の受賞は現場職員の努力が評価されたものと受け止めています。生み出した時間を使って、市民の皆様に温かいサービスを提供し、地方都市から持続可能なモデルを発信していきたい」と語っています。舞鶴市の取り組みは、今後も注目されることでしょう。