沖縄の自然を活かした新たな挑戦
パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社(PPE)と株式会社フードリボンは、このたび沖縄県産のパイナップル葉の廃材を利用した新素材タンブラーを共同開発しました。この新たな製品は、植物由来のセルロースファイバーを55%以上配合した成形材料『kinari』を使用しており、環境に配慮した設計がなされています。
新素材タンブラーの背景と開発プロセス
『kinari』技術は、パナソニックグループが長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」に基づき、持続可能な社会の実現を目指して進めている取り組みの一環です。PPEは2015年から、石油由来の樹脂を減らすために天然由来のセルロースファイバーを利用した研究を進め、その成果として複数の高濃度セルロースファイバー材料を開発してきました。
その中で、2023年にはフードリボンのパイナップル葉の残渣を新たな原材料として採用し、これまでの技術と組み合わせることで、機能性とデザイン性に優れた新素材タンブラーを完成させました。具体的には、パイナップル葉から繊維を取り出した後に残る素材を有効活用するという、地域への貢献も視野に入れたプロジェクトとなっています。
新素材タンブラーの特徴
このタンブラーは、以下の特性を持っています。
- - 環境性: パイナップル葉からの繊維を含むことで、石油由来の樹脂使用量を削減し、バイオマス度が51%以上となっています。
- - 機能性: ドリンクの持ち運びに便利な形状に成形されており、紙製のふたと組み合わせて使用することができます。
- - デザイン性: 着色性の良さを活かし、高級感のある黒色で仕上げられています。
今後、『新素材タンブラー』はフードリボンが開催する各種イベントや店舗で販売予定です。
持続可能な未来を目指して
PPEはこの新素材タンブラーを市場に展開することで、沖縄県のプラスチックごみの削減と、地域の環境イメージ向上に貢献していく考えです。また、同社は『kinari』技術を活用し、植物廃材の有効利用をさらに推進する計画です。地域や企業との連携を強化し、持続可能な社会を目指す企業活動を今後も続けていき注目されています。
フードリボンとは
フードリボンは2017年に設立され、沖縄県国頭郡を拠点に、地元の食材を活用した商品の開発を行っています。自然素材の力を活かし、環境に優しい製品を提供することを目指しています。公式サイトには、同社の最新情報が掲載されていますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
お問い合わせ先
- - パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社
- Email:
[email protected]
- URL:
https://www.panasonic.com/jp/company/ppe/molddie/kinari.html
- URL:
https://food-reborn.co.jp/