デジタルコンテンツ白書2024が発刊
一般財団法人デジタルコンテンツ協会が9月1日に発行した『デジタルコンテンツ白書2024』は、特に注目を集めています。本書は、経済産業省商務・サービスグループの監修のもと、長年にわたって国内コンテンツ産業の市場規模を測定してきたデータを元に構成されています。2001年以降、毎年の調査結果をもとにした本白書は、コンテンツビジネスの動向を知る上で欠かせない資料となっているのです。
2023年のコンテンツ産業市場規模
2023年のコンテンツ市場は13兆3,597億円に達し、前年比102.3%と順調に成長を続けています。この規模は過去最高であり、さまざまなコンテンツの中で特に注目すべきは動画、静止画、ゲーム、音楽です。各コンテンツ分野の細分化されたデータを通じて、どのセクターが成長しているかを知ることができます。
- - 動画: 4兆2,318億円(前年比99.0%)
- - 静止画・テキスト: 2兆8,628億円(同98.5%)
- - 複合型: 2兆6,870億円(同108.3%)
- - ゲーム: 2兆1,969億円(同100.8%)
- - 音楽・音声: 1兆3,811億円(同113.2%)
音楽と複合型コンテンツは前年よりも成長している点が特筆されます。
メディア別動向
メディア別の市場サイズを見てみると、ネットワークメディアの成長が際立っています。2023年には5兆5,583億円(前年比105.8%)に達し、全体の市場の約41.6%を占めるまでになりました。放送やパッケージメディアが縮小している中、ネットワークメディアがその存在感を増している状況が伺えます。
- - ネットワーク: 5兆5,583億円(41.6%)
- - 放送: 3兆2,745億円(24.5%)
- - パッケージ: 2兆7,596億円(20.7%)
- - 劇場および専用スペース: 1兆7,674億円(13.2%)
このデータは、消費者がどのメディアを選択しているか、どのような動向があるのかを示しています。
AIの活用に関する特集
特に注目すべきは、今回は「コンテンツ制作におけるAI活用の実際」と題した特集です。著作権法に関する議論や、生成AIがもたらすビジネス上の可能性に焦点を当てています。マスコミやエンターテインメント業界では、急速に進化するAI技術がどのように活用されているのか、そしてそれがどのようにコンテンツの生成に貢献しているのかが詳しく説明されています。これにより、コンテンツビジネスの現状と未来を知るための貴重な情報が得られるのです。
書誌情報
『デジタルコンテンツ白書2024』はA4変型の172ページで、定価は22,000円(本体20,000円+税10%)です。一般財団法人デジタルコンテンツ協会のWebサイトや全国の書店で購入可能で、デジタルコンテンツの未来を考える上で、是非手に入れたい一冊となっています。お近くの書店での取り寄せも可能です。興味のある方は是非アクセスして情報を得てください。また、詳しいデータや統計情報が収められた本書を通じて、デジタルコンテンツの成長と進化を見逃さないようにしましょう。