千葉港で行われる海上防災訓練
2025年10月7日、千葉市美浜区に位置するNAA千葉港頭石油ターミナルにおいて、航空燃料の漏洩及び火災を想定した第36回目の海上防災訓練が実施されます。これにより、緊急事態時の迅速かつ確実な対応力を高めることが目的です。
訓練の概要
この訓練では、千葉港頭石油ターミナルでの航空燃料揚油中に想定される事態に対し、消防資機材や消火設備の利用が計画されています。参加機関との連携を強化することも、訓練の重要な目的のひとつです。
日時と場所
- - 日時: 2025年10月7日(火)13:30~15:00
※荒天の場合、10月10日(金)の同時刻に順延。
- - 場所: NAA千葉港頭石油ターミナル(千葉市美浜区新港234)
このターミナルは、航空燃料をタンカーから荷揚げし、成田空港へと移送するパイプラインの出発地点となっています。
参加機関と人数
訓練には、以下の機関から約100名が参加します。
1. 千葉海上保安部
2. 千葉県防災危機管理部
3. 千葉市消防局
4. 千葉県警察本部
5. 千葉市新港地区共同防災隊
6. 株式会社ダイトーコーポレーション
7. 千葉県県土整備部
8. NAA千葉港頭自衛消防隊構成企業 その他、計11機関、船艇7隻、消防車6台が動員される予定です。
訓練項目
訓練では、以下の8つの項目が実施されます。
1. 緊急連絡
2. 緊急通報
3. 自衛消防隊出動
4. 船艇出動及び広報伝達
5. 現場指揮本部及び調整本部の設置・運用
6. 負傷者救護搬送
7. 流出油拡散放水及び回収
8. 桟橋火災発生に伴う緊急離桟、陸上・海上からの一斉放水
特に前年度の訓練では、陸上と海上からの一斉放水が行われ、大きな成果を上げました。これらの訓練を通じて、今後の課題や改善点を見出し、より安全な地域づくりに努めていきます。
この訓練は、実際の緊急事態に備えた事前の準備と緊密な連携が求められる重要なものであり、今後も継続して実施されていく予定です。地域住民の安全と安心を守るため、行政や関係機関が協力し合い、より効果的な防災体制を築くことが求められています。