川西市、こども・若者と未来のまちづくりを語る! 条例検討部会がスタート
兵庫県川西市では、こども・若者が自分たちの意見を積極的に伝え、まちづくりに参加できるよう、新たな条例の制定に向けて動き出しました。6月29日、市内在住のこども・若者約40名が参加した「こども・若者による意見表明の条例検討部会」キックオフイベントが開催され、活発な議論が展開されました。
この部会は、川西市が掲げる令和6年度の施政方針「こどもが笑顔になる、子どもが幸せになるための施策」の一環として企画されたものです。市は、大人だけで条例を決めるのではなく、当事者であるこども・若者の意見を反映した、より良いルール作りを目指しています。
キックオフイベントでは、越田謙治郎市長が参加者に向けて、「まず、こどもの幸せから始めていきたいと考えています。そのためには、みんなの考えや想いをぜひ聞かせてください。どんなことを普段考えているか、その声をしっかりと受け止めていきたいです。」と熱いメッセージを伝えました。
参加者たちは、アイスブレイクやゲームを通して、互いに親睦を深め、普段感じているモヤモヤした気持ちを共有しました。その後、大きな木の絵に、意見や提案を書き込み、自分たちの考えを可視化していきました。
イベントに参加した中学生の片岡彩さんは、「いつも生活しているなかでルールを考えたことはなかったけど、今日みんなで話すことができ、自分やみんなの意見が届いて変わっていくのかなと思うと楽しみだし、ワクワクします。」と、将来への期待を語りました。
高校生の 中村悠人さんは、「普段接することのない小学生や中学生など年下の子らとちゃんと意見を交換したことは新鮮で、いい刺激になりました。今日の部会には、家に届いたチラシを見て、こういった取り組みに興味があったので自ら参加したいと思いました。」と、積極的に意見交換に参加した感想を述べました。
ファシリテーターを務める渡邊充佳さんは、「子どもや若者が参加する以上、その意見表明は尊重されなければなりません。言いたくないことは言わないなど、『しない』ことも含めて尊重することを意識して今日の部会を進めたつもりです。子どもたちも普段声に出さないことを想起できたのではないかと思うし、次回以降、既に実施したアンケートの結果も見ながら、参加した自分も、一緒に参加した相手も、ここにいない人たちも、どんなことを思っているんだろうということを想像できるように留意しながら、大人も子どももフラットにコミュニケーションをとれるようにしていきたいです。」と、今後の展望を語りました。
この部会は、今後、全5回開催される予定です。こども・若者の意見を反映した、より良い条例が誕生するのか、今後の展開に注目が集まります。