追悼展「永遠に光り輝いてみんなとMAYA MAXX展」
今治市の河野美術館にて、故MAYA MAXX(マヤ マックス)さんの特別な追悼展が開催されています。この展覧会は、彼が2025年1月に亡くなる直前までの生涯の業績を振り返る機会となっています。MAYA MAXXさんは、63年の生涯の中で数多くの作品を生み出し、地域社会との結びつきを大切にしたアーティストでした。
この展覧会では、彼の創作活動の歩みを追うことができる盛りだくさんの内容が揃っています。病床でも描いた最後の作品を含む、計74点の作品が展示されています。特に、彼が生命をかけて描いた「林の中の象のように」は、多くの観覧者の心を掴んでいます。
MAYA MAXXさんの功績と創作活動
MAYA MAXXさんは1961年に今治市に生まれ、1993年にアーティストとしての活動を始め、東京や京都で幅広いジャンルで活躍しました。2013年には、書道の名誉ある手島右卿賞を受賞するなど、その才能は評価され続けました。晩年は北海道の美流渡地区に移住し、地域密着型の創作活動を進めていきました。
彼は特に、2011年から今治市の「今治応援大使」として活動し、アートを通じた地域貢献を行いました。地域の若者たちを集めたワークショップを開催したり、まちの風景にアートを加えたりしたことで、今治市内では彼の作品があちらこちらに見られます。
追悼展の内容
今回の追悼展では、病床で制作された作品も展示されています。MAYAさんが生前に「小さくても良いから、作品をかけ替えながら展示してほしい」と願った通り、彼の意思を尊重した形となっています。
展示されている中で一際目を引くのは、2.1メートルの高さと4.3メートルの横幅を持つ『林の中の象のように』という大作です。深い緑に象が浮かび上がるこの作品は、MAYAさんの晩年の思索が反映されたものとなっています。また、彼が描いたモノクロ作品は、自然の美しさや彼の思いを伝えるものとして、多くの訪問者に深い感動を与えています。
開展式の様子
4月29日に行われた開展式では、MAYA MAXXさんの長年の好友である來嶋路子さんがテープカットを行いました。彼女はMAYA MAXXさんの作品や活動について熱く語り、会場は歓声に包まれました。コミュニティとの絆を深めることに情熱を注いできたMAYAさんの姿勢が、参加者の心に響いた瞬間でした。
今治との関わり
MAYA MAXXさんの業績は、今治市のみならず、彼が活動した地域に永遠の影響を与えています。今後もこの展覧会を通じて、MAYAさんの遺したアートへの思いを引き継ぎ、多くの人々に知ってもらいたいです。この特別な展覧会は、今治市河野美術館で2025年6月1日まで開催されています。皆さんも是非この機会に足を運び、MAYA MAXXさんの美しき作品に触れてみてはいかがでしょうか。親しみやすい場所で、今治のアートと人々の絆を感じるひとときを堪能しましょう。