電気通信普及財団賞の新たな概要
若手研究者の登竜門とも称される「電気通信普及財団賞」が、2020年度の募集要項と賞金の大幅増額を発表しました。本記事では、その詳細を解説し、応募を検討している方々への情報提供とします。
表彰部門と応募対象者について
2020年度電気通信普及財団賞には、4つの表彰部門があります。それぞれの部門は次の通りです:
1.
テレコム社会科学賞:主に人文・社会科学的な観点からの研究に対して授与されます。
2.
テレコムシステム技術賞:技術的、工学的な観点からの研究が対象です。
3.
テレコム社会科学学生賞:大学在学中の学生による研究論文が対象です。
4.
テレコムシステム技術学生賞:こちらも学生が行った技術的な研究を対象としています。
募集対象は、2020年3月以降に卒業・修了した学部生や大学院生を含む在学中の研究者に向けられており、若手研究者の活動を特に重視しています。
応募対象となる作品
各部門において応募が認められる作品には、次の特性があります:
- - テレコム社会科学賞:情報社会の進展に関連し、法律、経済、社会、文化との関係について人文・社会科学的に研究された著作や論文が対象です。原則として2019年以降に発表または出版された作品が求められます。
- - テレコムシステム技術賞:情報通信技術の開発や応用に関する技術的な研究が対象で、2015年以降に発表された論文または出版著作が必要です。
賞金と受賞件数
特に注目すべきは、賞金の大幅な増額です。
- - テレコム社会科学賞とテレコムシステム技術賞では、各部門につき入賞者は5件以内で、各賞の金額は1件100万円です。また、特に優れた作品には特別賞として200万円が授与されます。
- - 学生部門では、テレコム社会科学学生賞とテレコムシステム技術学生賞があり、入賞は最大10件で各賞50万円、佳作に対しては30万円が支給されます。そして、最優秀賞には80万円以上が授与される見込みです。
募集期間と応募方法
2020年度の応募締切は、2020年9月30日です。応募者には、電気通信普及財団賞のウェブサイトから必要書類をダウンロードし、応募手順を確認する必要があります。特に、テレコムシステム技術賞と学生賞に関しては、電子申請システムへの登録も必須です。
- - 詳細な応募方法については、こちらをご覧ください。
選考結果とその他の情報
受賞者の発表は2021年3月を予定しており、受賞者には財団のホームページを通じて通知が行われます。また、受賞者の研究論文や著作情報は一般に公開されることがあるため、応募される方はその点も考慮する必要があります。
お問い合わせ情報
詳細な問い合わせは、電気通信普及財団賞事務局まで。なお、コロナ禍の影響により、受付体制が縮小されているため、問い合わせはウェブフォームを利用することを推奨します。
電気通信普及財団賞事務局へのお問い合わせはこちら
このように、電気通信普及財団賞は、今後の情報通信研究に大きな影響を与えることが期待されます。若手研究者の方々は、ぜひこの機会を利用して研究を広めるチャンスをつかんでください。