神田外語グループ、福島県に全文英訳万葉集を寄贈
2024年10月30日、神田外語グループは福島県教育委員会に『全文英訳万葉集』を贈呈しました。この贈呈式は福島県庁で行われ、神田外語グループ理事長の佐野元泰氏と福島県教育委員会教育長の大沼博文氏が参加しました。
この寄贈は、福島県内の小学校、中学校、高等学校の英語教育の充実と、日本の文化への理解を深めることを目的としています。生徒たちは、英語で書かれた万葉集を通して、日本の古典文学に触れ、国際的なコミュニケーション能力の向上を目指せるようになります。
福島県教育委員会と神田外語グループの連携
神田外語グループは、昨年9月に福島県と包括連携協定を締結しており、今回の寄贈はその一環として行われました。両者は、英語教育支援を通じて、福島の子どもたちが国際的な視野を育む機会を広げるべく、継続的に協力していくことを約束しています。
大沼教育長は、贈呈への感謝を述べるとともに、福島県が推進する「個別最適化された学び」、「協働的な学び」、「探究的な学び」といった教育改革への貢献を期待しました。また、神田外語グループが震災復興学習拠点として活用されているブリティッシュヒルズや、過去に行われてきた被災地での英語教育支援活動についても言及し、高い評価を与えました。
佐野理事長は、万葉集が日本の歴史と文化を伝える貴重な文学作品であり、福島県にゆかりのある歌も含まれていることを強調しました。この英語版万葉集が、英語学習と日本文化理解の両面で役立ち、生徒たちが福島への誇りを持ち、国際社会で活躍できる人材へと成長することを願っていると述べました。
これまでの福島県での活動
神田外語グループは、福島県において長年にわたる様々な活動を行ってきました。これには、神田外語大学グローバル・リベラルアーツ学部の学生による福島フィールドトリップ、復興支援プロジェクトの一環として行われた被災地の子どもたちへの英語教育支援、そして近年では神田外語大学の学園祭「浜風祭」への福島県ブースの出展などがあります。これらの活動を通して、神田外語グループは福島県の教育と復興に貢献し、地域社会との深い繋がりを築いてきました。
未来への展望
今回の『全文英訳万葉集』の寄贈は、神田外語グループと福島県教育委員会の連携強化の象徴的な出来事であり、今後の更なる協力を示唆しています。両者は、英語教育の充実、文化理解の促進、そして福島県の発展に向けて、今後も連携を深めていくでしょう。この寄贈が、福島の子どもたちの未来を明るく照らし、国際社会で活躍する人材育成に貢献することが期待されます。
この取り組みは、官学連携の成功例として、他の地域にも広がる可能性を秘めています。