エスポリアがシリーズBラウンドで5.22億円を調達し越境ECを加速

エスポリアがシリーズBラウンドで5.22億円を調達

越境EC専門の物流サービスを提供する株式会社エスポリア（本社：東京）は、5.22億円の資金調達を完了しました。この資金は、東京および関西地域に自社の物流倉庫を確保し、スモールパッケージ貨物事業のさらなる展開を目指すものです。

背景：増加する越境EC需要

近年、海外から日本へのスモールパッケージ（SP）貨物の輸入は増加を続けており、5年前と比べて数量は3倍以上に膨れ上がり、年間1億件を超える勢いです。しかし、越境物流には依然として多くの課題が残っています。特に、煩雑な手続きや不透明な価格体系、また処理キャパシティの不足が問題視される中、エスポリアは越境ECに特化した一括処理システムを構築しました。

エスポリアのワンストップサービス

エスポリアの特徴は、梱包から通関、保税、配送までの全てのプロセスを一括して管理できる点です。自社システムを通じて、税関申告の全工程を自動化し、手間のかかる書類作成や入力作業を縮小しました。これにより、EC事業者はリアルタイムで進捗を確認でき、消費者も世界中のECサイトから購入した商品を3日以内に受け取ることが可能となります。

今後、新設される東京新木場と関西空港内の大型物流倉庫により、さらなる効率化が期待されています。これにより、1日最大40万件の処理能力を持ち、当日到着した貨物をその日のうちに配達完了するサービスを目指しています。