現代版寺子屋『スクール・ナーランダ』の魅力
2024年9月28日と29日の二日間、北海道小樽市の本願寺小樽別院で、現代版寺子屋『スクール・ナーランダ』が開催されます。このイベントは、日本最大級の伝統仏教教団である浄土真宗本願寺派が主催し、幅広い分野の専門家たちが集まる特別な学びの場です。
イベントのテーマと目的
今回のテーマは「地球という船の上で~多様な乗組員どうしの共生」です。私たちは自然災害や社会的な分断、紛争といったさまざまな危機に直面しています。この危機的な状況において、どのように共生し、航海を続けていくのかを参加者全員で学び考える機会が提供されます。大自然に囲まれる北海道の地で、多様な野生生物と寄り添い、生態系の一部としての視点を持ちながら、多様な価値観を理解し、対話することが求められるのです。
豪華講師陣
このプログラムには、特に多彩な講師陣が揃います。言語学者でアイヌ語研究者の中川裕氏、映画「シサム」でのアイヌ女性役で注目されるサヘル・ローズ氏、森林生態学を専門とする伊勢武史氏、アーティストの鴻池朋子氏、そして浄土真宗の僧侶である寺本知正氏と永田弘彰氏が参加し、各講義を通じて様々な視点からの知恵を共有します。
体験型のプログラム
ただ講義を受けるだけではなく、参加者が積極的に関与できる特別プログラムも用意されています。アイヌ伝統文様の切り絵ワークショップや、流木や白樺を使った木製オルゴール作り、北海道の新鮮な海の幸を使ったランチなど、地域の自然や文化を感じながら学べる多彩なアクティビティがあります。これらのプログラムに参加することで、ただの知識だけでなく、文化や歴史を五感で体験することができます。
参加にあたっての注意事項
参加対象は15歳から29歳であり、定員は一日50名と限られています。参加費用は一般の場合1日3,000円、2日通しで5,000円、学生はそれぞれ2,000円、3,000円で昼食が含まれます。申し込みは先着順で、定員に達し次第締め切られるため、早めの申し込みが推奨されます。
申し込み方法と詳細
申し込みは公式ページから行うことができ、詳細なプログラムや講師の情報も含まれています。特に、講義やワークショップは日によって異なる内容で、どちらの参加も楽しめるように工夫されています。各講師による授業やトークセッション、参加者同士のディスカッションの場も設けられていますので、積極的に意見を述べるチャンスもたくさんあります。
北海道の大自然の中で、互いに学び合い、多様性を尊重する社会の実現を目指す本イベントに多くの方の参加が期待されます。共に考え、共に学ぶ『スクール・ナーランダin北海道』での新たな出会いや経験を通じて、未来への一歩を踏み出しましょう。