株式会社ライブドアが提供するIRプラットフォーム「IRwith」
最近、株式会社ライブドアが上場企業と個人投資家を結びつける新たなIR(インベスターリレーション)プラットフォーム「IRwith」を発表しました。このプラットフォームは、投資家とのエンゲージメントを高めることを目的とし、圧倒的なリーチ力とデータドリブンなアプローチを持つIR活動を実現するものです。
1. 「IRwith」の開発背景
国内の資本市場は今、大きな変革期に直面しています。2024年にはNISA(少額投資非課税制度)の買い付け額が17.4兆円に達すると予想され、個人株主の数も過去最高の1,599万人に達しました。このように、個人投資家の存在が企業にとってますます大きな意味を持つ中、企業は安定株主を確保する必要があります。しかし、企業のIR担当者たちは、多くの課題を抱えています。
- - IR活動の効果を測定することが難しく、ファンを育てるプロセスを追うのが困難。
- - 約3,800社の中で自社の認知度を高めるのが難しく、情報を届ける手段が乏しい。
- - 専門的なコンテンツを作成する人材やノウハウが不足。
これらの背景を考慮し、ライブドアは従来の情報提供型IRから、個人投資家の心をつかみ、行動を促す「動かすIR」へと進化させるために「IRwith」を開発しました。
2. 「IRwith」の特徴
「IRwith」の主な特徴は以下の通りです。
「MINKABU」や「Kabutan」等と提携し、月間1,000万ユーザーに情報を配信。資産形成に興味がある層への確実なアプローチが可能です。
専用のダッシュボードでIR活動の効果を測定し、次の施策立案に役立てるデータが得られます。具体的にはPV数やコンテンツごとの投資家の反応を把握できます。
ITスキルがなくても簡単に操作できる管理画面を用意。既存の決算書類や統合報告書を活用しながら、魅力的なIRコンテンツを発信できます。
3. 今後の展望
「IRwith」は単なる情報開示ツールではありません。企業が個人投資家にストーリーを伝えて共感を生み出すことで、長期的なファン株主を育成するための基盤となることを目指しています。ライブドアはこのサービスを通じて、日本企業の資本効率の改善やコーポレートガバナンス改革を支援し、企業と個人投資家が共に成長する新たな資本市場の構築に貢献していく方針です。
東京を拠点とする株式会社ライブドアは、メディア事業や多目的スポーツ施設の運営などを行っており、