リハビリの質向上を目指すデジリハ、東京都の支援事業に選ばれる

デジリハが東京都の支援事業に採択

東京都渋谷区に本社を置く株式会社デジリハは、公益財団法人東京都中小企業振興公社の「令和6年度デジタル技術を活用した先進的サービス創出支援事業」に選ばれました。この新しい取り組みは、リハビリテーションの質を向上させるための重要なステップとして期待されています。

概要と目的

デジリハは、リハビリに対するモチベーションを高めるため、ゲームの要素を取り入れたアプリケーションの開発に注力しています。このアプローチにより、リハビリ効果を視覚的に示すことができ、ユーザーが自らの進捗を実感しやすくすることを目指しています。しかし、従来の手法では評価指標に頼らざるを得ず、その手間や実施の難しさが課題となっていました。

今回の支援を受けて、デジリハはリハビリ効果を測定するためのダッシュボードを開発中です。このダッシュボードは、ユーザーが過去のデータを容易に比較できるように設計されており、センサー技術とデータ解析を用いて自動的にデータを蓄積します。

ダッシュボードの機能

現在開発中のダッシュボードには、次のような機能が搭載される予定です。

- ユーザー毎のリハビリの進捗や成功率を記録し、効果を視覚化
- リハビリ専門職による動作の質の分析を支援するヒートマップ機能
- データに基づいた根拠のあるリハビリ提供

さらに、アプリの一部にはPC内蔵マイクを使った機能が実装されており、音圧データを取得できます。これは、音楽や会話を通じてリハビリを行う際に、その効果を数値化する試みとして注目されています。

デジリハの理念

デジリハは「リハビリを、アソビに」を基本理念として掲げ、誰もがアクセスできるリハビリ環境の構築を目指しています。2021年にサービスの提供を開始した同社は、2024年12月までに全国約120ヶ所の医療機関や特別支援学校に導入される予定です。さらに、利用データの蓄積を通じて、リハビリ技術の評価を高めるアプリケーションの開発にも取り組んでいます。