ウェビナー概要
最近、政府機関や金融、製造業を通じて多くのサイバー攻撃が報告されている中、重要インフラを狙ったDDoS攻撃や暗号化通信の悪用が急増しています。このような状況を受けて、2025年4月23日(水)に開催されたセミナーの再放送が決定しました。特に、本イベントはIT部門で働くネットワークおよびセキュリティ担当者を対象としており、再放送の開催は多くのリクエストを受けた結果です。
サイバー攻撃の現状
2024年の年末には、金融機関や公共機関を対象とした大規模なDDoS攻撃が相次ぎ、業務やサービスがこれまでにない緊急の停止に追い込まれる事態が発生しました。この影響は売上だけにとどまらず、顧客満足度の低下やブランドイメージの損失、さらには社会的な混乱にもつながりました。特に、公共性の高い事業者に対する攻撃では、その影響が非常に大きくなります。そこで、本セミナーではDDoS攻撃がIPAの「情報セキュリティ10大脅威 2025」の中に再びランクインした理由についても深く掘り下げます。
DDoS攻撃の脅威と暗号化通信
DDoS攻撃とは、オンラインサービスを完全に停止させることを目的とした攻撃です。この攻撃により、収益の喪失だけでなく、重要なインフラへの影響や情報の窃取など、様々なリスクが引き起こされます。また、最近の攻撃では、SSL/TLSなどの暗号化を悪用する事例も増えており、特にランサムウェアの侵入経路として利用されているため警戒が必要です。企業はそれに対応するために、最新の攻撃動向を把握し、効果的な防御策を講じなければなりません。
ネットワークの可視化と運用課題
ネットワークの可視化も、サイバー攻撃対策において非常に重要です。IoTやリモートワークが普及し、トラフィック量が増加すると共に、企業内の通信が把握しづらくなる仮状況が生まれています。この課題に対応するためには、専門的なスキルやリソースの確保が重要ですが、運用負荷の増大やコストが現実的な難題として浮上します。
DDoS攻撃への具体的対策
DDoS攻撃の手法は多岐にわたります。「SYNフラッド攻撃」「DNS水責め攻撃」「HTTPレイヤー7攻撃」など、多様な攻撃が存在し、それぞれに最適化された防御技術が要求されます。また、最近ではファイアウォール(FW)への攻撃も見られ、これに対抗するためにはFW専用機の導入が必要なケースも出てきています。さらに、SSL/TLSを悪用した攻撃に関しては、誤検知を減らすことや運用を最適化することが大きな課題です。
セミナーの目的と期待される成果
本セミナーでは、DDoS攻撃とSSL/TLSに悪用された攻撃の最新の傾向や対策を紹介します。また、A10ネットワークスのソリューションとキーサイト・テクノロジーのソリューションを織り交ぜた効率的な多層防御体制の構築について具体的な運用を提案します。このような多層防御を強化し、セキュリティレベルを高めることで、今後のサイバー攻撃に立ち向かう力を養っていただくことが目的です。特に「DDoS攻撃の手法を知りたい」「ネットワーク可視化の課題を解決したい」という方にとって、実用的な情報が得られる良い機会です。
参加方法
セミナーは、重要インフラに関わる企業のIT部門に所属する方々を対象にしています。参加者の皆様にとって有益な内容が用意されていますので、ぜひご参加いただき、多様化するサイバー攻撃に対抗する力を身につけていただきたいと思います。事前申し込みが必要ですので、詳細はウェビナーの公式サイトでご確認ください。
主催・共催として、キーサイト・テクノロジー、A10ネットワークス、SCSKなどが名を連ねています。今後も「参加者の役に立つ」ウェビナーを開催していきますので、ぜひ今後のセミナーにもご期待ください。