アクアスターと国際交流基金、カンボジアの若手クリエイターを支援する
2024年8月30日、株式会社アクアスターは、カンボジアの若手クリエイターを対象としたオンライン技術講習会を開催しました。この取り組みは、国際交流基金(JF)が進める「次世代共創パートナーシップ-文化のWA 2.0」の一環として行われました。プロのイラストレーターを目指す参加者たちにとって、日本文化を学ぶ絶好の機会となりました。
講習会には62名が参加し、終了後にはアンケートが実施されました。その結果、参加者の約70%が「日本文化の理解に役立った」と回答しました。この反響は、今後の交流の可能性を大いに示唆しています。
次世代への架け橋
この講習会は、2014年から2023年にかけて行われてきた「文化のWA(和・環・輪)~知り合うアジア」を発展させたものであり、特にASEAN諸国からの日本文化への期待が高まっています。岸田総理が日ASEAN特別首脳会議で発表したように、次世代共創の重要性がますます増しています。
参加者の声
講義中は参加者からの質問が絶えず寄せられ、熱心な姿勢が感じられました。参加者たちの多くは、今回の取り組みが日本文化を理解するのに役立ったと強調しています。「このイベントを通じて、日本文化に対する理解が深まりました」との声もあり、特に「イラストの勉強方法」についての興味が高かったようです。
約90%の参加者が独学でイラストを学んでおり、学校や専門機関を利用する割合はわずか10%にとどまります。自由記述の中には、より多くのQAの時間を希望する声や、カンボジアのイラスト業界における日本からのサポート要望が寄せられました。特に、描写スキルの習得や理論面での教育が求められているとのことです。
今後の展望
国際交流基金プノンペン連絡事務所の田中晴輝副所長も、参加者の申し込み数や活発な質疑応答に驚きを隠せませんでした。「人材育成を継続的に進めていくことが重要です」と語り、今後の取り組みへの期待を寄せています。
また、アクアスターの取締役である佐藤秀政氏は、参加者の多さに感謝しつつ、カンボジアにおけるイラストレーターという職業への関心の高さを再確認しました。「今後も技術習得を支援し、夢の実現をサポートするために尽力していきます」と述べています。
アクアスターの企業情報
アクアスターは、1991年に設立され、主にビジュアル制作に関わる企業です。広告やアニメ、ゲームの版権イラストなどを手掛け、2020年からはWEBコンテンツやSNSマーケティングへもシフトしています。「文章だけでは伝わりづらいことをわかりやすく伝える」ことを強みとし、年間約5,000件の案件に対応しています。
今後もカンボジアをはじめとした地域へのサポート強化を目指し、若手クリエイターの成長に寄与できるような取り組みを続けていくことでしょう。
企業情報
- - 名称: 株式会社アクアスター
- - 所在地: 東京都中央区築地1-13-1銀座松竹スクエア7F
- - 設立年月日: 1991年11月14日
- - 公式ウェブサイト: アクアスター
このようにアクアスターの取り組みは、カンボジアの若手クリエイターに新たな道を開くことが期待されています。