アスリートと生理
2021-09-02 15:03:15

五輪アスリートが語る生理用品使用の実態とその影響

五輪アスリートが語る生理用品使用の実態とその影響



東京五輪・パラリンピックが開催される中、トップアスリートたちは競技における生理用品の重要性について語りました。今回、27人のトップアスリートに対して行った調査では、実に90%が「大きな試合と生理が重なった経験がある」と回答し、その内の85%が「生理用品で困難や不快感を感じた」と報告しています。

生理用品によるトラブル



調査に対する具体的な意見を聞くと、ナプキンの使用時に発生するトラブルが多かったことが明らかとなりました。参加者の44.4%が「よくある」とし、40.7%が「たまにある」と答えています。そのトラブルの中で最も多かったのが「蒸れ」と「ズレ」で、どちらも25.9%が経験しているとのことです。特に夏場は蒸れやずれが集中力低下の原因となることが多いようです。

更に、ナプキンによる「かぶれ」を経験した選手も22.2%に上り、これにより練習や試合中のパフォーマンスにも影響が出ていたことが分かります。例えば、陸上選手からは「夏になるとナプキンが汗でずれてしまったり、蒸れが気になって可動域が狭まった」といった声が寄せられています。また、ラグビー選手は接触プレー時にナプキンのずれがユニフォームに血をつけてしまったという体験を語っています。

パフォーマンスへの影響



大事な試合で生理が重なった選手の88.9%が「パフォーマンスに影響があった」と述べており、66.6%が生理痛による体調不良や生理用品による不快感が集中力に影響を及ぼしたとしています。選手たちは、特に白いユニフォームを着用した際の「漏れへの不安」もパフォーマンスに影響を与える要因になっていたと感じていました。

吸水ショーツの可能性



最近、吸水ショーツの使用がアスリートの間で広まりつつあります。調査に参加した選手全員が吸水ショーツを使うことでパフォーマンスが向上すると回答し、その理由として「ストレス軽減」や「漏れない」ことが挙げられました。また、集中力の向上やズレない点も高く評価され、特に「生理用品の交換の手間が省ける」といった声もありました。

吸水ショーツ「PlayS」は5000円税込で提供され、20mlの液体を素早く吸収し、再び履いた際の濡れ感や匂いを軽減する設計です。先行発売時にはクラウドファンディングで目標の129%を達成し、現在は自社ECサイトで販売が開始されています。これにより、生理に厳しい対処が求められるアスリートたちの使用者が増加しています。

未来の展望



2024年のパリ五輪に向けて、選手たちは吸水ショーツの使用率が平均59.8%になると予想しています。陸上選手の山中柚乃さんは「吸水ショーツを使えばストレスが減る」と述べ、多くの選手がこの新しい選択肢を歓迎しています。

この調査を通じて、アスリートの生理に対する理解を深めるとともに、より快適な環境を提供する製品の重要性が浮き彫りになりました。今後のスポーツ界では、女性アスリートが安心して競技に臨める環境整備が求められるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社azuki
住所
大阪府大阪市北区豊崎3-15-5TKビル2F
電話番号

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