新たに始まるファッションの可能性「新-ARATASHI-」の魅力とは

「新-ARATASHI-」の魅力

2021年11月12日、奈良県上牧町に本拠を置く合同会社ヴァレイが新たなファッションプラットフォーム「新-ARATASHI-」を発表しました。このプラットフォームは、個々のファッションデザイナーが小ロットから大量生産までさまざまな商品を製作できる仕組みを提供します。特に注目すべきは、瓦礫の中からでも立ち上がるように、日本全国の縫製職人たちが地域に根差した「My Home Atelier」を通して参画している点です。これにより、ものづくりのフレキシビリティが大いに高まっています。

「My Home Atelier」の仕組み

「My Home Atelier」とは、全国に250箇所を超える自宅で稼働する小型の縫製工場で構成されています。地域の縫製職人たちが、結婚、介護、家庭の事情などで工場に依存できない状況に直面する中、この仕組みは彼らに新たなチャンスを提供します。また、職人たちは確かな技術を持っており、少数生産でも高品質な服を生み出すことが可能です。

ヴァレイサポートチームが技術サポートを行うことで、職人たちとデザイナーのスムーズな連携が実現しています。

小ロット化の必要性

現在、ファッションの業界は多様化が進み、個々の表現が重要視されています。しかし、日本の縫製工場の数は過去に比べて激減しており、効率的に小ロットでの生産を実現する手段が求められています。特に、国内流通の衣料品におけるメイドインジャパンは約2%に過ぎません。この現状では、多くのファッションデザイナーが自らの作品を形にすることが難しいのが実情です。

「新-ARATASHI-」は、この問題を解決するために設立され、個々のデザイナーが自由に作品を制作し、自身のブランドを展開できます。受注が少なくても、あるいは大量生産が求められる場合でも、柔軟に対応できるのです。

限定商品の魅力

「新-ARATASHI-」の特長として、他にはない新たな商品が提供されることがあります。このプラットフォームを通じて、デザイナーが手がけた独自の商品を購入することができ、自分自身を表現するための大切な服に出会えるチャンスが広がります。さらに、発送業務も合同会社ヴァレイの「Valley Kichi」で行われるため、安心して商品を受け取ることができます。

デザイナーたちの瞬間

「新-ARATASHI-」にはすでに多くのデザイナーが登録しており、今後も新しいブランドの参画が予定されています。例えば、「Filvoir」や「kaiki」など、個性的なブランドがラインナップに加わっていきます。

新たなファッションの時代を切り開く「新-ARATASHI-」。初回予約は2021年12月3日午後8時にスタートする予定で、多くのファッションファンの期待が寄せられています。