コロナと子どもたち
2020-07-29 13:00:02

新型コロナウイルスが引き起こした子どもたちの生活様式の変化とその影響

新型コロナウイルスが引き起こした子どもたちの生活様式の変化とその影響



新型コロナウイルスの流行は、私たちの生活様式に大きな影響を与えました。その中でも特に子どもたちの生活環境と行動様式が変化したことは、保護者や教育者にとって重要な問題となっています。最近行われた「新型コロナウイルスによって変化した子どもの生活実態」に関する調査によれば、小中学生の生活スタイルがどのように変わったのかが明らかになりました。この調査は、近視予防フォーラムが主導し、全国の小中学生を持つ保護者1000名を対象に実施されました。

調査結果概要



調査の結果、高い割合の子どもが自宅で過ごす時間が増え、一方で外遊びの時間が減少していることが確認されました。具体的には、86.3%の保護者が自宅での過ごす時間が増加したと回答し、67.1%の保護者は外遊びの時間が減少したと報告しています。この外遊び時間は、1日平均35.4分となり、昨年の61.1分から約4割も減少しています。この影響を受けて、多くの保護者が子どもたちの運動不足や視力低下を懸念しています。

生活スケジュールの過密化



また、調査では60.7%の保護者が、子どもたちの生活スケジュールが過密化していると感じています。以前よりもデジタルデバイスの使用時間が増え、視聴時間は約80分になりました。特にオンライン授業や習い事が普及したことで、日々の生活の中で子どもたちがデジタル機器に向かう時間が増加しています。そのため、多くの保護者が子どもたちにとっての「運動不足」や「体力の低下」だけでなく、「視力低下」への懸念も寄せています。

外遊びの重要性と太陽光の影響



保護者の85.7%は、子どもたちが太陽光を浴びることが重要だと考えているにもかかわらず、実際に毎日外に出て太陽光を浴びている子どもは51.5%に過ぎません。特に中学生の女子の場合、この割合はより低く、39.6%にとどまっています。このように外遊びの時間が短縮されることが、子どもたちの健康や視力にいかなる影響を及ぼすか懸念されます。

新しい生活様式のもたらす影響



新型コロナによる影響が長期化する中で、子どもたちは今後もさまざまな制約の中で生活を強いられます。この状況下で運動不足が続けば、身体的な健康だけでなく、精神的な健全性も損なわれる恐れがあります。特に自由に遊ぶことができないことで、ストレスや負担感がかかり、結果的に育成環境が悪化する可能性があります。親子の接する時間が増えたことは一つのポジティブな側面ですが、重要なのは家族間で過ごす時間をどれだけ質の高いものにできるかです。

調査から学ぶことの重要性



今回の調査結果を受けて、保護者や教育機関は子どもたちが健康的な生活を送るために必要な環境を提供する責任があります。特に、外に出て遊ぶ時間を意識的に確保することが必要です。太陽光を浴びることで得られる健康面での恩恵は大きいですが、それを実現するためには、家庭内で子どもに外に出ることを促す取り組みが不可欠です。

今後の教育や子育てにおいて、今回の調査が重要な指針となるでしょう。子どもたちがふんだんに遊び、成長することができる環境を整えていくための努力が求められています。

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近視予防フォーラム事務局
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