野外植物の3Dデータ化
2022-08-05 15:58:08

建設環境研究所が進める野外植物の3Dデータ化の最前線

建設環境研究所が行う野外植物の3Dデータ化



建設環境研究所は、全国各地に存在する多様な野外植生を三次元データとして記録するという新しいプロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトは、単に美しい映像を作成するだけではなく、CGによる景観再現やゲームエンジンでの利用、さらには電子標本としてのデータ化にも活用されます。具体的には、YouTubeにもアップロードされた動画「3D wild plants」において、その成果が紹介されています。

3Dスキャン技術の挑戦



この3Dデータ化における技術的な挑戦は数多くあります。通常の3Dスキャン技術が適用可能な場合でも、対象物が風で揺れることでデータ取得が難しくなることがあります。また、足場や周囲の植生、さらには光条件や天候の影響も大きな要素となります。このような要因から、他の業界での3Dデータ取得と比べて、野外植生の3Dスキャンに取り組む事例は世界的に見ても稀です。

DXの重要性



建設環境研究所では、環境調査を専門とする生物学者たちと、2年前に新設されたデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するIT専門部門が連携している点が特徴的です。この部門は、高度情報対策室が担当し、そのリーダーである野村 大祐さんがプロジェクトを推進しています。

両者の協力によって、環境調査の精度を高めるとともに、DXを実現する新たな手法を模索しています。現場業務とIT技術の双方を理解することで、迅速にDXを進め、組織全体の変革を可能にしています。

未来への展望



今後、このような取り組みが広がることで、自然環境のデータをより精密に把握し、景観の保全や新しい製品開発に繋がることが期待されています。特に地域の生態系をより深く理解することができれば、持続可能な社会の実現に向けた一助になるでしょう。

建設環境研究所の野外植物3Dデータ化プロジェクトは、単なるデジタル技術の適用にとどまらず、環境調査の最前線での新たな視点を提供するものです。ITと生物専門家の協力により、私たちの環境理解がより深まることを期待しています。

会社情報

会社名
株式会社建設環境研究所
住所
東京都豊島区東池袋2‐23‐2いちご池袋イーストビル
電話番号
03-3988-1818

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