群馬県桐生市にある「ぐんま昆虫の森」は、2025年に開園20周年を迎える体験型教育施設であり、昆虫に特化した日本最大級の観察施設でもあります。さらに、オープンハウスグループのサステナビリティ推進部の前田翠氏が、「ぐんま昆虫の森みらいプロジェクト」検討委員会に委嘱され、施設の未来に向けた新たな構想案を練ることになりました。
このプロジェクトは、地域の有識者から成り、100年先でも愛される施設を目指すという意義ある取り組みです。2025年8月1日に迎える20周年を機に、群馬県の教育委員会は、検討をもとに具体的な構想を策定することを計画しています。
初回の委員会は2025年7月4日に開催され、群馬県知事の山本一太氏の挨拶から始まり、委員たちによる施設の視察が行われました。これにより、委員たちの間で「ぐんま昆虫の森」のさらなる発展について具体的なイメージが共有されることが期待されます。
「ぐんま昆虫の森」では、昆虫の生態を観察するだけでなく、様々な体験プログラムもあり、来場者は自然との触れ合いを楽しむことができます。例えば、安藤忠雄氏設計の昆虫観察館や温室での観察、昆虫クラフトの体験などは特に人気です。これにより、来場者は昆虫についての理解が深まるだけでなく、自然の大切さについても学ぶことができます。
オープンハウスグループ自体は、木造住宅を中心に事業展開しており、企業活動を通じて森林保全活動にも取り組んでいます。具体的には、群馬県内で森林保全に関する取り組みを行うために、桐生市 やみどり市、群馬県桐生森林事務所と協定を結び、継続的に活動を行ってきました。昨年には、社員と内定者が参加する形で、明確な成果を上げています。
また、この地域での寄付活動も活発で、最近では「球都桐生プロジェクト」に賛同し、桐生市に1億円を寄付しました。さらに、閉校した桐生南高校の跡地を「KIRINAN BASE」として地域住民の交流スペースとしてリノベーションするなど、地域の活性化に向けた取り組みを行っています。
前田氏は、東京大学を卒業後、国土交通省での実績を経て、地方創生事業を立ち上げた経験があります。自身が培った知識と経験を生かし、「ぐんま昆虫の森」の魅力を最大限に引き出すための議論を展開し、地域の発展に貢献したいとの意欲を持っています。
「ぐんま昆虫の森」の設立理念は、地域住民に愛され、訪れる人々に楽しんでもらえる施設を目指すことです。そのため、今後の検討委員会の動向や具体的な活動内容が、地域における新しい魅力を引き出す重要な要素となります。このプロジェクトがどのように進展していくのか、目が離せません。