災害時の救世主!電動車の非常用電源機能が注目を集める
災害時の停電対策に電動車が活躍!国土交通省が活用促進を呼びかけ
近年、自然災害の増加に伴い、停電による生活への影響が深刻化しています。そんな中、国土交通省は、電動車の外部給電機能が災害時の非常用電源として役立つことを改めて強調し、その活用促進を呼びかけています。
電動車には、多くの車種に100V用電源コンセントが搭載されており、停電時でも電力を供給することができます。避難所への電力供給はもちろん、医療機器への給電など、幅広い用途で活用できることから、災害時の救世主として期待されています。
電動車の活用事例:能登半島地震
令和6年能登半島地震では、停電が長期にわたって発生し、住民生活に大きな影響を与えました。この時、自動車メーカー等が被災地に電動車を派遣し、外部給電機能を活用した活動を行いました。避難所への電力供給や、医療機関への緊急支援など、電動車は被災地の復旧活動に大きく貢献しました。
自治体と自動車メーカーの連携が加速
災害時の電力の確保を目的として、自治体と自動車メーカー等の間で、災害時の連携に関する協定締結が進んでいます。また、電動車の派遣実証(訓練)も増加しており、災害発生時のスムーズな対応体制が構築されつつあります。
電動車の活用には注意も必要
電動車を災害時の非常用電源として活用する際には、いくつかの注意点があります。
浸水・冠水した車両は感電や火災の危険性があるため、使用は厳禁です。
車両のバッテリー残量に注意し、必要に応じて充電を行う必要があります。
* 電源の供給には、適切なアダプターやケーブルを使用する必要があります。
国土交通省は、電動車の災害時における活用を促進するため、マニュアルを整備し、情報発信を強化しています。災害に備え、電動車の可能性について理解を深め、適切な活用方法を身につけることが重要です。