奈良市が令和6年度のふるさと納税で単年度黒字化を達成
奈良市が実施するふるさと納税が、令和6年度に入ってから寄附総額が8億500万円を超え、見事に単年度黒字を達成しました。これは市民、寄附者の皆さまの積極的な参加のおかげです。この金額は、令和5年中に寄附を行った奈良市民による寄附総額約36億円に基づいて成り立っています。
ふるさと納税の目覚ましい成果
令和6年度の寄附額は8億7776万円で、前年に比べて約64%の増加となりました。件数も40267件と前年から倍増し、寄附拡大への取り組みが実を結んでいることを示しています。特に、令和6年12月31日には、単日としての寄附額が過去最高となる約7900万円を記録しました。新年期間中も723万円の寄附があり、この流れは今後も続くことが期待されています。
ふるさと納税室の新設と取り組み
奈良市は今年4月に「ふるさと納税室」を新設し、寄附者のニーズに応えた取り組みを行っています。登録ポータルサイトも12件から19件へと拡大し、視認性が向上しました。また、ふるさと納税型クラウドファンディングも4件実施し、幅広い層からの寄附を促進しています。
さらに、現地で支払いができる「ふるさと応援納税®電子クーポン」を導入し、市内の宿泊施設や飲食店、ゴルフ場での利用を進めています。これにより、162件の寄附が集まり、2270万円が寄附されました。
新しい返礼品と利用者の声
また、10月からは新たな返礼品基準にいち早く対応し、市内で企画された返礼品の登録も進めています。1300品以上が取り揃えられており、特に観光関連や日用雑貨、食品に注目が集まっています。人気返礼品は短期間で多数のオーダーが寄せられ、注目を集めています。寄附者からは、感謝の声が寄せられており、地域への関心が高まっています。
今後に向けた展望
この取り組みは、奈良市の観光振興や地域の活性化にも貢献しています。特に勝負の11〜12月には、観光大使や返礼品事業者と連携し、積極的な営業や広報活動を行った結果、これまでの成果が実を結びました。今後も奈良市は寄附促進に取り組み、さらなる地域振興を目指していきます。
奈良市へのふるさと納税の動きは、地域に新たな風をもたらし、寄附者にとっても特別な体験を提供するものとなっています。市民の皆さんをはじめ、多くの人々が奈良市を応援し続ける意義がここにあります。今後の成果にも期待が持たれています。