東京国立博物館で再上演のVR作品『興福寺 国宝 阿修羅像』
東京国立博物館とTOPPANが共同で制作したVR作品『興福寺 国宝 阿修羅像』が、2025年9月23日から12月21日まで再上演されることが発表されました。この作品は、東京国立博物館の東洋館内にある「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で上演され、伝説的な阿修羅像の魅力を新たな形で体験できる機会となります。
阿修羅像とその歴史
特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」が開催される期間中、同じく興福寺に祀られている国宝・阿修羅像をテーマとしたこのVR作品は、2009年に創られた作品が再編される形で登場します。この作品は、過去の創建1300年を記念して開催された「国宝阿修羅展」を機に制作され、その後、ミュージアムシアター向けに改良されました。
VR作品の特徴
本VR作品は、阿修羅像の多様な表情や歴史を探る内容となっており、多角的にその姿を鑑賞できる仕組みが整っています。画像技術を駆使して、阿修羅像の詳細を高精細で映し出し、通常の展示では味わえない距離感や視点から鑑賞できるように設計されています。特に、光明皇后の時代背景を含む物語や、1300年にわたる火災を乗り越えてきた阿修羅像の歴史を知ることができます。
阿修羅像を近くで鑑賞
阿修羅像は奈良時代に作られた八部衆の一体であり、その表情は非常に人気があります。VRによって、その憂いを秘めた美しい容姿をあらゆるアングルから楽しむことができます。デジタルアーカイブを活用したこのVR作品は、過去の技術では実現できなかった体験を提供します。
技法の紹介
また、阿修羅像の制作技法に関しても詳しく説明されており、写実的で柔らかな表現が特徴的な脱活乾漆造についての解説も行われます。この作品を通じて、多くの人々が阿修羅像の魅力をより深く理解することができることでしょう。
特別なコラボレーションキャンペーン
2025年12月3日から12月14日まで、東京国立博物館のレストランで一定額以上の飲食をした人に、ミュージアムシアターの鑑賞チケットをプレゼントするキャンペーンも実施される予定です。
チケット情報
ミュージアムシアターの上演スケジュールは以下の通りです:
- - 日時:水・木・金 12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
土・日・祝 11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
- - 所要時間:約35分
- - 定員:90名(各回、変更の可能性あり)
- - 料金:高校生以上600円、中学生・小学生300円
ぜひこの機会に、VRで新たな視点から阿修羅像の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。私たちが忘れがちな日本の文化財に触れ、深い感動を安らぎと共に体験するチャンスです。
詳細については、
シアター公式ウェブサイトをご覧ください。