広島AIプロセス・フレンズグループ初の対面会合結果を詳報

2023年のG7議長国としての役割



2023年、我が国はG7議長国としての重要な役割を担い、生成AIに関する国際的なルール形成を進めるための枠組み「広島AIプロセス」を立ち上げました。このプロセスには、「国際指針」や「国際行動規範」を取りまとめるというアジェンダも含まれており、広島AIプロセスの理念に賛同する国々とともに、国際的な協力を推進するための活動が進められています。

フレンズグループの設置



この流れの中、広島AIプロセスに賛同する民間企業や国際機関が参加し、フレンズグループが設立されました。各国政府を中心に、AIに関する専門家たちが集まり、将来のAIのあり方についての意見交換を行うことを目的としています。このフレンズグループは、国内外のAI関連企業との連携を深めるために、自発的な枠組みとして機能しています。

初の対面会合の概要



令和7年2月27日から28日、東京のホテルニューオータニにおいて、フレンズグループの初めての対面会合が開催されました。この重要なイベントには、フレンズグループの参加国政府のメンバーをはじめ、AIに関する専門家、国際機関、AI開発企業などが集まりました。開会式では、石破総理からのビデオメッセージが送られ、国際的なAIのルール作りにおける国際協力の重要性が訴えられました。

基調講演には、AI戦略会議の座長である松尾東京大学教授が登壇し、AIに関連するさまざまなトピックについての議論が繰り広げられました。また、NECやNICTなどの施設を訪問し、日本におけるAI開発の現場を視察するというプログラムも組まれました。夜にはレセプションが開催され、阿達副大臣が挨拶し、各国間での問題意識を共有し、協力関係を強化するための意気込みが表明されました。

セッションと意見交換



会合の2日目には、参加国それぞれのAI政策を紹介するセッションが設けられ、AIの機会とリスク、それに対する国際的なガバナンスの在り方についての意見交換が活発に行われました。特に、マルチステークホルダーの観点から、フレンズグループの活動を支援する「広島AIプロセス・フレンズグループ パートナーズコミュニティ」の立ち上げも公表されました。このコミュニティは、フレンズグループの参加国が広島AIプロセスを深く理解し、各国のAI開発者の活動を促進することを目指しています。

結論と閉会の挨拶



会合の締めくくりとして、平デジタル大臣からのビデオメッセージと生稲外務政務官の閉会の挨拶が行われ、今後の継続的な交流への期待が語られました。多くの専門家が集まったこの会合は、AIにおける国際的なルール形成と安全で信頼できるAIの実現に向けて、重要な一歩を踏み出すことができました。

この取り組みにより、今後も世界中の国々との連携が強まり、AIの発展に寄与することが期待されています。

トピックス(IT)

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