Qonceptの新技術
2017-07-14 18:43:38
Qonceptの画像認識技術がデンソーのドローンで新たな可能性を開く
Qonceptとデンソーの共同開発
最新のテクノロジーは、私たちの生活や産業に大きな革新をもたらしています。中でも、大阪大学発の企業Qonceptが開発した画像認識技術は、デンソーが手掛ける産業用ドローン(UAV)に新しい可能性をもたらしています。
Qonceptは、「Qoncept 4D Tracker」や「Qoncept Visual SLAM」といった独自の技術を駆使し、スポーツや放送分野で実用的なアプリケーションを展開してきました。特に、リアルタイムで計測可能な技術は、国際大会などの大規模なイベントでも活用されており、技術力の高さが評価されています。
ドローンにおける課題
デンソーは、インフラ点検業務においてドローン技術を導入していますが、特に直面する課題として、機体の飛行速度を一定に保つことがあります。最も一般的な手段であるGPSは、特に橋の下など、信号が届きにくい環境では測位精度が落ちてしまうのです。これにより、機体の速度推定が難しくなり、撮影画像の質や量に影響を及ぼします。
Qonceptの画像認識技術は、この速度推定問題を解決する鍵となります。具体的には、ドローンに搭載されたステレオカメラが捉えた複数の特徴点の三次元的な移動量を瞬時に計算し、機体の速度をリアルタイムで把握できる仕組みを持っています。この技術により、安定した飛行が実現し、より質の高いライティングが可能になります。
Qonceptの技術力
Qonceptの強みは、計算資源が限られたドローンに対応するための最適化技術にあります。彼らの独自開発による技術は、リアルタイム画像処理における豊富な経験が裏打ちされており、これがデンソーのUAVにとって重要な要素となっています。今後、Qonceptは速度推定だけでなく、ドローンの安定飛行、操縦者の負担軽減、撮影の最適化などに役立つ技術開発を継続していく方針です。
今後の展望
デンソーの産業用ドローンは、2023年7月19日から21日まで、東京ビッグサイトでの『第9回インフラ検査・維持管理展』に出展されます。この展示会は、多くの業界関係者が集まる場であり、新たな技術の実用化を見る貴重な機会となるでしょう。
Qonceptは、今後もインフラ管理やスポーツ計測など、さまざまな分野での技術の発展に貢献し、実際の社会での利用を加速させていくことでしょう。画像処理技術の進化は、ますます私たちの生活に寄与することが期待されます。
会社情報
- 会社名
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株式会社Qoncept
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷2-19-15宮益坂ビルディング301
- 電話番号
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