バッテリー火災対策の新たな挑戦「Tri-Guard」
近年、急増するリチウムイオンバッテリー使用に伴い、その火災リスクがますます注目されています。商業施設や交通機関、さらには物流現場など、さまざまな場所で発生するバッテリー火災は突発的に発生し、数秒で拡大する危険性があります。このような火災は、有毒ガスや大量の煙を伴うため、周囲の環境への影響や二次被害のリスクも無視できません。
従来の火災対策は、様々な角度からアプローチがなされてきましたが、火炎、熱、煙を一体的に抑制する方法は未だに十分には確立されていません。そこで、火災発生時の被害を最小限に抑えるための新たな構造として、株式会社Honjo stateと新明和工業株式会社が共同開発したのが「Tri-Guard(トライガード)構造」です。
Tri-Guard構造とは?
「Tri-Guard構造」は、火災の際に発生する火炎や熱、煙を同時に抑制できる三層から成る安全設計です。具体的には以下の三つの層で構成されています。
1.
遮煙層:煙や有毒ガスの外部への拡散を防ぎます。
2.
断熱層:内部で発生した高温の熱が外部へ伝わる速度を遅くし、熱の拡散を抑える役割を果たします。
3.
遮炎層:火源を封じ込め、周囲に炎が広がるのを防ぎます。
この構造には、Honjo stateが取り扱う超耐熱ハイシリカシートと新明和工業が研究開発を進めるリサイクル炭素繊維を用いた断熱材が使用されています。これにより、火災時の被害拡大を最小限に抑えることが期待されています。
今後の展開と社会への貢献
「Tri-Guard構造」は、今後電動化の進展に伴い増加するバッテリー火災リスクへの対策として、社会の安全性向上に寄与することを目指しています。具体的には物流倉庫の充電エリアやバッテリー保管スペース、さらには車両設備などの発火リスクが懸念される環境での応用が計画されています。また、商業施設や宿泊施設などの公共空間への展開も視野に入れており、より広範囲での安全対策が一層期待されます。
この「Tri-Guard構造」は、バッテリー火災対策だけにとどまらず、用途に応じて多様な応用が可能です。防災や安全対策製品を開発する企業との協業を深めながら、新たな商品やサービスの開発を進め、社会全体の火災リスクを軽減していく方針です。
株式会社Honjo stateについて
Honjo stateは、2023年1月に設立された企業で、技術やサービス、商品の融合による新規事業を企画・組成しています。また、異業種との連携を強化し、プロジェクトの創出を進めるほか、製品やサービスの流通設計と拡販支援も行っています。
大阪に本社を構える株式会社Honjo stateは、今後の展開が非常に楽しみな企業です。バッテリー火災対策の革新に加え、さらなる安全設計の普及を目指して活動を続けるでしょう。