射出成形機「Moiron」の新たな進化
株式会社システムクリエイトが展開するコンパクトな射出成形機「Moiron」に新たなオプションが加わりました。この新しい母型オプションの導入により、成形プロセスがより手軽になり、さまざまな製品の製造に対応することが可能となります。これからそのポイントについて詳しく見ていきましょう。
効率的な設計
「Moiron」には、新たに追加された母型に419か所のエジェクタピン用の穴があらかじめ空けられています。この設計により、従来求められていた母型への追加の穴加工が不要となり、成形時の段取りが大幅に簡素化されます。また、穴の数が増えないことで、母型の耐用年数も延び、より長期間安定した使用が期待できます。
サイズに合わせた柔軟性
さらに、新しい母型では、成形物のサイズに応じて選べる2種類の横型モデル用の入れ子型が用意されています。これらの型は、ガイドピンや穴の位置を調整できるため、製品サイズに応じた最適な入れ子を選択できます。固定方法もクランプ式で、タイバー間隔を最大限に活かす設計に仕上げられています。これにより、さまざまな製品のニーズに対応できる柔軟性が向上しています。
安定性の高い駆動部
母型の駆動部には、「双葉電子工業株式会社」の高品質なパーツが採用されており、位置ずれを防ぎ、優れた耐久性を持つ設計が施されています。この設計により、長期的に安定した稼働が実現し、連続した成形動作でも安定した品質を確保できるようになっています。
Moironの特徴
「Moiron」は、コンパクトな卓上設置型射出成形機であり、1230×530×535mmの本体を持ち、型締ユニット、射出ユニット、コントローラが一体となっています。最大150kNの型締力を持ち、ミリ単位でのプラテン位置管理が可能です。このため、高い成形精度と良好な生産効率を実現しています。また、小ロット生産にも対応でき、多様な材料の使用も可能です。
モデル一覧
新しいオプションとして提供される母型の詳細は以下の通りです。
M2-Ⅰ横型モデル用入れ子型大
- - 外寸:200×125×45/200×125×85mm
- - 入れ子:130×75×25/130×75×15mm
M2-Ⅰ横型モデル用入れ子型小
- - 外寸:150×125×45/150×125×85mm
- - 入れ子:85×75×25/85×75×15mm
KH-1775D縦型モデル用入れ子型
- - 外寸:200×110×45/200×110×45mm
- - 入れ子(最大):160×80×30/160×80×30mm
- - 入れ子(最小):160×80×15/160×80×15mm
システムクリエイトについて
株式会社システムクリエイトは、ものづくり企業向けの広範なソリューションを提供しています。3Dプリンターや3Dスキャナー、工作機械など、多様な製品群と、高度な技術サポート、トレーニングによって、顧客のニーズに応えています。これからも革新的な製品を通じて、より良いものづくりの実現を目指していくでしょう。
まとめ
新しく追加された母型オプションによって、射出成形機「Moiron」の利便性は大きく向上しました。成形プロセスがより手軽になり、多様な製品の製造が可能になるこの機会をぜひ活用していただきたいと思います。興味がある方は、ぜひMoironの詳細ページをご覧ください。
Moiron M2-Ⅰの詳細はこちら そして
KH-1775Dシリーズの詳細はこちら。