世界8都市のオンラインショッピング動向を探る
トランスコスモスは、自社が実施した「世界8都市オンラインショッピング利用動向調査2026」の結果を発表しました。この調査は、各都市における生成AI(人工知能)を活用したオンラインショッピングの傾向を明らかにすることを目的としています。また、消費者が商品探しから購入に至るまで、どの段階でAIを利用し、どの段階で人間のサポートを求めるのかを詳細に比較しました。
調査の概要
調査は2026年1月28日から2月10日にかけて実施され、対象となったのは東京、上海、ソウル、ムンバイ、バンコク、ジャカルタ、ロサンゼルス、ロンドンの8都市です。15歳から49歳の男女を対象に、オンラインショッピングの経験がある者から計2,560サンプルを収集しました。調査結果は、各都市におけるAIショッピングの利用状況や今後の利用意向、さらにはソーシャルコマースの成長についての重要なデータを示しています。
調査結果のポイント
1. AIショッピングの利用傾向
調査によると、ムンバイやバンコク、上海では商品検索においてAIを活用する割合が80%を超えており、全体的に見ても今後の利用意向は高い水準であることがわかりました。特に、商品探索から購入に至る各段階で多くの消費者がAIを利用したいと考えています。一方、日本の東京では、その利用率は比較的低く、特に商品検索に関してはわずか20%台にとどまりました。
2. AIと人の接客の使い分け
調査では、消費者が「商品を探す」段階ではAIを好む傾向が見られましたが、「商品を購入」や「質問・問題解決」においては、依然として人による接客の需要が根強いことが明らかになりました。これはムンバイ、バンコク、上海では特に顕著で、これらの都市ではAIへの信頼が高い一方で、最終的な判断を行う際には人のサポートが重要とされているのです。
3. ソーシャルコマースの成長
調査では、過去1年間のソーシャルコマース利用経験者の割合が東京を除く7都市で半数を超え、バンコク、上海、ジャカルタでは90%近くに達することが分かりました。また、利用プラットフォームに関しては、TikTokやInstagramが主要なチャネルとして挙げられ、特にショート動画を基にした購買行動が活発であることが確認されました。
選択肢の多様化
トランスコスモスのアナリスト、萩原雅之氏は「生成AIの浸透により、オンラインショッピングの行動が大きく変化している」と述べています。特にアジアの都市ではAIを利用した検索やソーシャルメディア起点の購買行動が急速に広まっている一方で、購入の際には人のサポートへのニーズも高いと指摘しています。この調査からは、企業が今後どのようにAIと人の役割を融合させていくかが、Eコマースにおける競争力を左右する重要なポイントであることが浮き彫りになりました。
このように、2026年のオンラインショッピングのトレンドは、買い物の方式や消費者のニーズの変化によってますます多様化しています。企業はこれに対応するため、新しい技術を積極的に取り入れ、顧客にとって魅力的なショッピング体験を提供することが求められるでしょう。