持続可能な救急搬送システムの構築に挑むOPHISの取り組み
一般社団法人OPHISが、「SoilxPolicy Fund」に2年連続で採択されたことを受けて、持続可能な救急搬送システムの構築という重要な課題に挑戦しています。この基金は、株式会社PoliPoliと公益財団法人Soilが共同で企画したもので、社会課題解決に取り組む団体に対して政策提言事業を委託する枠組みです。
OPHISの設立背景と目的
OPHISは2024年1月に設立された非営利団体で、超少子高齢化が進む中、119番通報による救急車の出動件数が増加傾向にある現代社会において、より効率的で持続可能な救急搬送システムの構築が急務とされています。これにより、救急搬送体制の崩壊を防ぎ、地域社会での救急医療の質を向上させることを目的としています。
特にOPHISは、大学の研究者が主体となり、救急救命の専門的知識を地域の救急現場に活かすことを重視しています。このように、専門性を生かしながら新しい搬送体制を作り出すことが求められています。
SoilxPolicy Fundについて
「SoilxPolicy Fund」は、社会的意義がありながらも商業的に利益が見込みにくい事業に支援を行うことを目的としています。団体には最大500万円の委託金が支給され、PoliPoliからのノウハウ支援も行われます。2024年11月から2025年1月にかけて新たな団体が募集され、選定過程を経て、合計で7つの団体がこの支援を受けることになります。
OPHISによる取り組みと提言
OPHISの取り組みはすでに始まっています。2024年6月には、総務省と厚生労働省に対して政策提言書が提出され、以下の内容が議論されました。
1. 民間救急車購入に対する補助金の拡充
2. 転院搬送による消防機関の負荷軽減
3. 医療搬送に特化した民間事業者の認定基準策定
さらに、沖縄県名護市との業務協定を結び、官民連携による新たな救急搬送システムを構築する計画を進めています。このプロジェクトは、2025年度から本格的に始動する予定です。
代表理事のコメント
OPHISの代表理事である匂坂量氏は、「昨年に続き、今年もSoilxPolicy Fundに採択されることを光栄に思います。支援してくださった方々に感謝申し上げ、この機会を最大限に活用し、国民が安心して暮らせる社会の実現に向けた活動をさらに加速させたい」と述べています。
寄付のご案内
OPHISの活動に興味を持たれた方は、寄付の問い合わせなどを通じて、支援を検討していただけると幸いです。持続可能な社会の実現に向けて、一緒に行動を起こしましょう。
この記事を通して、OPHISの取り組みや「SoilxPolicy Fund」を紹介することができました。持続可能な救急搬送システムは、私たちの未来にとって非常に重要なテーマです。社会全体がこの課題に取り組むことで、地域医療の未来を明るいものにしていくことができるでしょう。