4万本の苗木を植える新プロジェクト
株式会社山田養蜂場が、中国の雲南省麗江市において4万本を植樹する新たなプロジェクトをスタートしました。この事業は、世界中で悪化する自然環境を回復することを目指しています。本プロジェクトの一環として、6月27日(金)には参加者100名以上が集まり、植樹祭が開催されました。
参加者には、山田養蜂場の従業員をはじめ、雲南省の行政機関や現地の住民、関連団体のメンバーらが含まれました。植樹された樹木は、コウザンシイやアラカシモドキなど、当地の気候に適応した在来種です。山田養蜂場は、これまでにも173万本以上を中国本土で植樹してきた実績があり、累計では236万本以上の植樹を行っています。
宮脇式植樹への取り組み
山田養蜂場は、生態学者である故・宮脇昭氏が提唱した「宮脇式植樹」を採用しています。これは、地域本来の植生に基づき、多様な樹種を混ぜて密植する手法です。今回の植樹祭では、宮脇氏の後継者である横浜国立大学名誉教授の藤原一繪氏が、現地で講演を行い、植樹方法などの指導を行いました。特に、黒白水林場の職員は「宮脇方式がこの地に適している」と語り、今後の植樹活動に対する期待を表明しました。
植樹地の環境整備
植樹が行われた場所は、標高2,752メートルに位置する広大な荒廃地で、玉龍雪山のふもとにあります。この地域では過去にもヒマラヤスギなどが植栽されていましたが、寒冷な冬や強風、貧弱な土壌の影響で根付かなかったという課題があります。宮脇式植樹のアプローチを用いることで、厳しい環境でも定着が可能な常緑広葉樹を混植し、自然林の再生を狙っています。
自然を守るための活動の背景
実は、山田養蜂場の植樹活動は1998年に始まりました。この活動は、代表の山田英生氏がネパールで目にした山林伐採の実態と、土砂崩れによる自然環境の悪化を知ったことがきっかけです。以来、国内外での植樹を積極的に行い、東アジアや南アジアの気候に適した木々を植樹し続けてきました。
株式会社山田養蜂場は、「自然との調和」を理念に掲げ、次世代のために豊かな自然環境を残す責任があると自負しています。これからも植樹活動を続け、持続可能な地球環境の保護に寄与していく考えです。
終わりに
山田養蜂場の取り組みは、環境保護に対する実績と情熱を示すものであり、多くの人々と一緒に自然を再生するというビジョンを持つ企業の姿勢が見えます。将来にわたって持続可能な森づくりができるよう、地域の人々との協力を強めていくことが求められます。今回の植樹活動が成功し、麗江市の緑化が進むことを期待しています。