大熊町の復興を祝う日本酒「帰忘郷」完成報告会
2022年2月17日、大熊町で行われる「令和4年 大熊の酒 帰忘郷 完成報告会」が注目されています。このイベントは、東日本大震災から11年の節目を迎える大熊町において、全国からの支援を受けて完成した日本酒「帰忘郷」の報告と、クラウドファンディングへの感謝の気持ちを表すためのものです。
クラウドファンディングの成功
「大熊町日本酒プロジェクト」は、令和3年2月に始まったクラウドファンディングにより実現しました。このプロジェクトでは、「東日本大震災から10年|大熊町の日本酒づくりを通して感謝を伝えたい」というテーマの下、455人からの支援が集まり、総額8,148,000円という大きな金額が支援金として寄せられました。この結果、多くの人々に支えられ、酒米の栽培から醸造へと至る道筋が築かれたのです。
大熊町の伝統を受け継ぐ酒米づくり
大熊町では、震災の影響を乗り越えるために、酒米「五百万石」の栽培が行われています。このプロジェクトは、震災前まで農業が盛んだった地域が少しずつ復活することを目指しているのです。健全な農業の復興は、地域の活性化にもつながると期待されています。
完成報告会の概要
この度の完成報告会には、大熊町の吉田町長をはじめ、一般社団法人「おおくままちづくり公社」の代表理事である梅宮功氏、株式会社髙橋庄作酒造店の髙橋亘社長、農業委員会の根本友子会長ら、多くの著名人が参加予定です。新たに生まれた日本酒「帰忘郷」の販売も控えており、省かれた原材料は地元で調達したものにこだわっています。
イベントプログラム
- - 開会の挨拶(梅宮代表理事)
- - 酒米の育成報告(根本会長)
- - 醸造の報告(髙橋社長)
- - 支援者への感謝の言葉
- - 記念品の授与
- - 吉田町長の祝辞
- - フォトセッション
- - 利き酒師からの感想
この報告会は、参加者の健康を考慮し、メディア関係者のみに限定した形での開催となります。事前に参加申込を受け付けているため、参加希望者は指定のメールアドレスに必要事項を記入して応募することになります。
今後の展望
「帰忘郷」は単なる日本酒のブランド名にとどまらず、大熊町の復興と希望の象徴として位置付けられています。地元の特産品としても全国に広がり、通信販売などの活動も進む予定です。今後、この日本酒が大熊町の復興を支える重要な役割を果たすことが期待されています。
この完成報告会は、大熊町の人々の努力が結実した瞬間であり、地域の飲食業界に新たな風を吹き込む重要なイベントとなることでしょう。日本酒「帰忘郷」が多くの人々に愛され、町の復興を象徴する存在となることを心から願っています。