宮崎市、教育DX推進に向けた新たな連携協定を締結

宮崎市が教育DXを加速する新たな連携

2023年5月22日、宮崎市教育委員会とソフトバンク株式会社、そしてPestalozzi Technology株式会社（以下、ペスタロッチ）は、学校教育における教育デジタルトランスフォーメーション（DX）の実現を目指して連携協定を結ぶことを発表しました。この協定により、体力テストデジタル集計システム『ALPHA』が導入され、教育現場におけるデジタル技術の活用が進むこととなります。

ペスタロッチが提供する『ALPHA』とは

ペスタロッチは、2020年度から『ALPHA』という体力テストデジタル集計アプリを展開しており、その目的は児童・生徒が運動能力や体力を個別に最適化し、教員の事務作業の負担を軽減することです。『ALPHA』はPCやタブレットを使って、児童・生徒自身が記録を入力し、迅速にデータ集計を行うことができます。

このシステムは、従来のアナログな記録方式と異なり、紙に書かれたデータを教員が手作業でExcelに転記する必要がなく、自らの端末から直接入力することが可能です。このため、記録にかかる時間を大幅に削減し、結果をリアルタイムで反映することができます。また、『ALPHA』は様々な端末で使用可能なWebアプリで、保護者のスマートフォンや教員のPCなど、多様な環境で利用できます。

連携協定の背景と目的

宮崎市とソフトバンクは、地域創生や自治体DXの取り組みを強化するために既に連携協定を結んでおり、デジタル技術の導入は市民サービスや業務の効率化に貢献してきました。今回の教育に関するDXはその一環であり、より多様なデータ活用を見込んでいます。協定の締結により、体力テスト結果や生活習慣に関するデータの調査・分析が行われ、教育現場へのフィードバックが期待されています。

三者が推進する具体的な取り組み

連携協定の内容には、以下の事項が含まれています。

- 体力テストデジタル集計システム『ALPHA』の提供
- 体力テストおよび生活習慣に関するアンケート結果の調査と分析
- 行政データとの連携やデータ分析の支援

これらの取り組みによって、教育におけるデジタル化はさらに加速し、児童・生徒の成長を支えるための科学的なデータに基づいた教育が実現できるでしょう。

教育界の未来を切り開く『ALPHA』

ALPHAの導入により、教育界にとってのデジタル化は新たなステージへと進みます。スピーディーなデータ処理と効率化は、教員にとっても強い味方となり、生徒一人ひとりに対するきめ細やかなサポートを実現することでしょう。これからの宮崎市の教育現場が、どのような進化を遂げていくのか注目が集まります。

宮崎市とペスタロッチ、ソフトバンクによる協力は、教育DXの可能性を広げ、全国的な事例としても注目されることでしょう。これからの取り組みに期待しつつ、その成果を見守っていきたいと思います。