大阪とシンガポールのスタートアップエコシステム連携
阪急阪神不動産株式会社は、関西とシンガポールのスタートアップ支援システムを強化するため、シンガポールに存在する2つのスタートアップ支援機関との新たな協定を締結しました。これにより、両地域の企業間やスタートアップの相互交流が促進され、国境を越えたビジネス成長が期待されています。
協定の詳細
Action Community for Entrepreneurship(ACE)との協定
阪急阪神不動産は、2003年にシンガポール政府によって設立された民間の組織「ACE」との協定を5月12日に結びました。ACEは、国内外のスタートアップエコシステムを支援するために活動しており、起業家や若手企業家を対象にしたサポートを行っています。
この協定により、双方のスタートアップ支援施設を相互に利用できるようになり、企業やイベントの共同開催も計画されています。この活動を通じて、両機関はパートナーシップを強化し、スタートアップの発展を支援するための新たな取り組みを推進していく考えです。
Jurong Town Corporation(JTC)との協定
さらに、阪急阪神不動産は、シンガポールの産業インフラの開発を担う「JTC」とも協定を締結しました。この協定は5月20日に行われ、JTCはスタートアップ向けのオフィス「Launch Pad」を運営しています。また、LINKプログラムを通じてスタートアップへの支援を行っています。
阪急阪神不動産は、この協定を利用してLINKプログラムへの参加を希望し、シンガポールに拠点を持つスタートアップや大学・研究機関との交流を深めることで、日本からのスタートアップにとっての新しい成長の機会を創出していく方針です。
協定締結式の会場
これらの協定の締結は、大阪で開催中の「大阪・関西万博」のシンガポールパビリオン内で行われました。この機会は、両国間の交流を深め、今後のスタートアップの国際的な成長のための基盤を築く重要な一歩となります。
阪急阪神不動産は、今後も関西地域がスタートアップの中心地として発展することを目指しています。そして、海外市場に積極的に進出する起業家を次々と輩出することで、イノベーションを牽引する人材が集まる大阪・関西の実現を目指しています。
まとめ
阪急阪神不動産とACE、JTCとの連携によって、関西のスタートアップがシンガポールに進出しやすくなることが期待されています。ACEを通じてJTCのプログラムの紹介が可能になり、さらなる協力関係が築かれることにより、国際的なスタートアップ交流が活発化するでしょう。この取り組みは、シンガポールとの連携を深め、両地域にとってウィンウィンの関係を構築するための大きなステップです。