東京オフィスマーケットの分析
2025-10-09 13:36:44

2025年9月末の東京オフィスマーケット:空室率と平均賃料の動向

東京オフィスマーケットの現状



2025年9月末時点の東京オフィスマーケットの動向について、三菱地所リアルエステートサービス株式会社の調査結果が発表されました。これにより、東京のオフィス空室率や平均募集賃料の最新情報が明らかになり、今後の市場の方向性を探るための貴重なデータが提供されています。

空室率の現状



今回の調査によると、東京全体の空室率は2.82%と前月比で-0.22ポイントの減少が見られました。また、主要 5区における空室率は2.30%、主要 7区では2.82%となっており、特に主要エリアでは着実に空室率が改善していることがわかります。

平均募集賃料の傾向



平均募集賃料は、主要 5区で31,221円/坪、主要 7区では27,393円/坪であり、それぞれ前月比で+361円/坪及び+45円/坪の上昇を示しました。これは、特定の地域における需要の高まりを反映した結果といえるでしょう。

主要エリアの詳細



特に注目されるのは六本木・赤坂エリアです。この地域の潜在空室率は2024年度に一時的に10.67%まで上昇しましたが、その後は回復し、最近の調査では2.96%という数値を記録しました。これは2020年3月以来初めての3%未満となります。また、西新宿エリアも同様に、潜在空室率が2020年8月以来の2%台にまで低下しました。

オフィス移転先の傾向



オフィス移転の動向にも変化が見られ、「六本木・赤坂エリア」の移転件数が増加する一方で、「渋谷駅周辺エリア」への移転は減少傾向にあります。この原因として、渋谷エリアの大型物件供給が昨年の渋谷アクシュの竣工以降停滞しており、物件選びが難航していることが挙げられます。その結果、オフィスニーズは選択肢の多いエリア、つまり六本木や赤坂方面に流出している様子がうかがえます。

賃貸市場の集計対象



調査対象となったのは、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、品川区、江東区に所在する、延床面積が3,000坪以上のテナントビル987棟です。これらのデータに基づき、空室率と平均募集賃料が算出されており、市場の動向を俯瞰的に見るための情報を集約しています。

留意事項



本資料は、現在の不動産市場に基づいた三菱地所リアルエステートサービス株式会社の見解を反映したものです。市場環境や経済情勢の変化に伴って内容は変わる可能性があるため、定期的な情報の更新が必要です。

会社情報



三菱地所リアルエステートサービス株式会社は、不動産の売買や仲介、管理業務を行う企業です。長年の経験を活かし、多様なニーズに対して対応する姿勢を大切にしています。

私たちの調査結果は、今後のオフィスマーケットの参考資料として、関係者や企業にとって重要なナビゲーションとなることでしょう。最新の動向に注目していきたいと思います。


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会社情報

会社名
三菱地所リアルエステートサービス株式会社
住所
東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ11階
電話番号
03-3510-8011

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