伝統文化と未来を繋ぐ！会津型の染型紙をデザインに活かすコンペが開催

福島県郡山市の国際アート＆デザイン大学校では、ユニフォーム専門商社株式会社ユニフォームネット主催のもと、伝統的な染型紙「会津型」を活用したマスキングテープのデザインコンペが開催されます。

このコンペは、会津型の認知度向上と福島県における若手クリエーターの育成を目的としており、今年で6回目の開催となります。国際アート＆デザイン大学校のグラフィックデザイン科、グラフィックデザインマスター科、クリエイティブ研究科の学生約40名が参加し、会津型の紋柄をモチーフにしたオリジナルのマスキングテープのデザインを競います。

コンペのテーマは「会津型の紋柄を使用したマスキングテープデザイン」。学生たちは、伝統的な美しさを現代のデザインに融合させ、個性豊かな作品を制作する予定です。審査は厳正に行われ、最優秀作品には喜多方市長賞が授与されます。

会津型は、江戸時代から着物の柄を染めるために使われてきた染型紙で、喜多方市はかつて一大産地として栄えていました。近代化の影響で1935年頃に途絶えてしまいましたが、その後、約37,000点の染型紙が発見され、福島県の有形民俗文化財に指定されました。現在では、その魅力を伝える活動が盛んに行われています。

今回のコンペを通して、学生たちは会津型の歴史や文化に触れるだけでなく、デザインを通して地域の魅力を発信する経験を積むことができます。また、地域企業との連携によって、学生たちのデザインが実際に商品化される可能性もあります。

コンペの応募期間は6月末から9月初旬までで、表彰式は11月以降を予定しています。学生たちの創意工夫が詰まった作品の数々をぜひご覧ください。