神戸市主催のフォーラムで「ネイチャーポジティブ」推進の重要性を議論

神戸市主催「ネイチャーポジティブフォーラム」に協賛

損害保険ジャパン株式会社（損保ジャパン）は2025年11月19日に神戸市が主催するフォーラム「ネイチャーポジティブ経営を神戸の里地里山を見て考える」に協賛しました。本フォーラムは企業のネイチャーポジティブ経営に向けた取組みを促進することを目的としており、SOMPOグループのシンクタンクであるSOMPOインスティチュート・プラスも登壇しました。

フォーラム開催の背景

近年、気候変動対策として第一に「カーボンニュートラル」が位置づけられる中で、生物多様性の保存を目指す「ネイチャーポジティブ」にも注目が集まっています。2025年11月、ブラジルのベレンで開催される国連気候変動枠組条約第30回締約国会議（COP30）では、このテーマが重要な課題として取り上げられる予定です。企業は今、自然資本や生物多様性に関するリスクと機会を評価し、開示する重要性を認識する必要があります。これに対応する国際的な枠組みである自然関連財務情報開示タスクフォース（TNFD）は、資金の流れを自然環境に優しい方向に導くことを目的としており、企業の持続的成長を実現するための課題となっています。

フォーラムの目的

本フォーラムは、国連のデータベースに「OECM」として登録された神戸の里地・里山を舞台に、ネイチャーポジティブ経営の重要性と具体的な取組みについて参加者が考える貴重な機会となりました。現地見学会や専門家による講演を通じて、参加企業が自然資本と向き合うことで、企業価値の向上につながるヒントを得ることが目指されています。損保ジャパンは、自然資本の保全が災害に強い地域づくりにも寄与することから、フォーラムの趣旨に深く賛同し、協賛しました。

当日は、SOMPOインスティチュート・プラスの上席研究員である鈴木大貴氏が「自然・生物多様性とビジネス分野の最新動向」と題して講演を行いました。