建築業界に新たなスタンダードが誕生
一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)が、建築系・汎用系の3次元CADシステムやCG/グラフィックソフトを利用した「建築3Dパース検定」の新設を発表しました。この制度は、平成24年2月に初回を迎える予定で、建築業界における3Dパースの評価・表彰制度として期待が寄せられています。
1. 背景と目的
3Dモデリング技術が進化する中、大型プロジェクトだけでなく、中小規模の案件や一般住宅においても、3Dパースを用いたプレゼンテーションが一般化しています。これに伴い、プロフェッショナルなユーザーから、パース画作成を職業としないユーザーまで幅広い層にニーズが広がっています。このような状況を受けてACSPは、3Dパースの大量消費時代を支える人材の育成と、その技能の社会的評価を促進する目的で、この検定制度を設立しました。
2. 検定制度の特長
課題提出型を導入
「建築3Dパース検定」では、受験者が決められた期間内に課題を作成して提出する「課題提出型」を採用しています。これにより、受験者は普段使用しているソフトウェアを活用でき、柔軟に試験に取り組むことが可能です。また、評価は専門家によって行われ、客観的な基準に従って実施されるため、受験者の作品は適切かつ公正に評価されることが保証されています。
表彰制度の併設
さらに、検定には表彰制度も設けられており、毎回の試験で最優秀者を表彰します。これにより、受験変動をもたらすとともに、受験者のモチベーションを高める効果が期待されます。最優秀者の作品は公式Webページに掲載され、その実績が社会的な評価へとつながる仕組みが構築されています。
3. 受験者にとってのメリット
この検定制度には、受験者にとって多くのメリットがあります。まず、自らの実力を客観的に確認できるため、スキル向上の指標となります。次に、就職活動や転職時に有利に働く自己アピール材料が得られる点も大きな利点です。さらに、作品が公開されることで、受験者の社会的評価が高まります。
4. 実施概要
「第1回建築3Dパース検定」は、以下の概要で実施されます。
- - 主催: 一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)
- - 特別協賛: 社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)
- - 実施日程: 平成24年2月1日~7日
- - 申込期間: 平成23年11月15日~12月15日
- - エントリー料: 6,000円(第2回以降は一般10,000円、学生6,000円)
5. まとめ
新たに設立される「建築3Dパース検定」は、建築業界の今後を担う人材の育成とその社会的価値の向上に寄与することを目指しています。今後、この検定制度がどのように広がりを見せていくのか、注目が集まります。さらに詳しい情報は、ACSPの公式Webページをご確認ください。
建築3Dパース検定情報ページ
一般社団法人コンピュータ教育振興協会は、多岐にわたる検定試験の主催や運営に携わっています。これからの製造・建築業界で求められるスキルを証明するために、ぜひ検定の受験を検討してみてはいかがでしょうか。